100分de名著 サルトル“実存主義とは何か”第3回「地獄とは他人のことだ」

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この番組のまとめ

♪~「100分de名著」 司会の…「実存主義とは何か」考えてます?前回 割と心に響いたのは自由 イコール 不安だったり不安定だったりだから 逆に自分が不安を抱えてるという事は意外に自由なんだ みたいなほっとするようなあの辺は ちょっと心に響いてますけどね。 さあ 今回もサルトルの思想について教えて下さるのはフランス文学者の海老坂 武さんです。 ところが私が 他人にそれを見られた途端ところが 相手に見られる事によって相手にとって見られる存在 それが対他存在という事になりますね。

ロカンタンが 肖像画の視線を返すというか 眺め返した時に突然 指導者の顔から権利の輝きが消えて 青ざめて見えるという。 まなざしを向けられる事自体をサルトルは「他有化」という事。 「他有化」というのは言いかえると自分が 自分のものではなく他人のものになってしまう事。 他有化というのは 実はフランス語で 「アリエナシオン」と言って疎外という言葉と同じ意味なんですね。

ですから サルトルは その事を「自由の受難」と呼んでる。 そして アメリカの黒人運動やパレスチナの抵抗運動で弱者と連帯し行動してゆきました。 7歳の少年が決意をした事にサルトルは賛辞を送ってるんですがね。 他人が「お前は泥棒だ」って 自分は泥棒してるつもりもないし泥棒なんて言葉も知らないし「泥棒だ」って言われた時にいろんな自由がある中であえて じゃあその泥棒というものにここからは もう自分の意思でなってやろうとする。 でも 最終的には この人黒人運動とかパレスチナの抵抗運動で弱者と連帯して 行動していく。