で まぁ「もう どこへ行ってもしくじっちゃってしょうがない」と「喫茶店で 油 売ってると上司に見つかったりなんかするといけない」ってんで寄席へ逃げ込んでくるんですね。 だから 昔の寄席の客席と…。 それが これだけいらっしゃるというんですからまぁ 失礼ながら上から拝見させて頂きまして寄席の客席という雰囲気じゃございませんよ。 まぁ その間に ペンペン草がチョンチョ～ンと いるというような非常に バランスの取れた客席でよろしゅうございますが。 まぁ 寄席が終わって「ちょいと 反省会でもやろうか」なんてね。
まぁ 同じ芸人でもいろいろと 種類がございましてなんてな事をね 言いますがこらぁ まぁ昔は 結構な商売だったようで噺家で 飯が食えないそうすると 幇間のほうへちょいと 転向してで 向こうでもって 息をついてで また 噺家に戻るというそのかわり もう 自分で買う物は無かったそうですよそりゃ まぁ 私らはここで 言いたい事 言って「若大将」というのはあの時代に もう 既に若旦那ってぇのは古くさかったんでしょうね。 でも 若旦那と若大将はこりゃ もう 違うんですよ。
ヘエ～あんな物で 楽になるかね？面白そうじゃねえか ちょいとやってみようかしら」ってんで金にあかして 道具を揃える。 あっ そうだ使わなくなった空気枕 アハハ～あれ やってみようか？ うん」。 ゴロゴロ ゴロゴロゴロゴロ ゴロゴロゴロ。 ゴロゴロ ゴロゴロ。 いましたね いました 藤吉郎いました いました アハハさしでもって話があるんだ。 明くる日二日酔いってんですか？ もうあ～ 往生しましたよ エ〜エ〜。 大きな声じゃ 言えないがねここのお宅はお前さんの腕で 保ってるってばかな評判ですよ アハハ。
『若旦那。 したら あの若旦那なる者が何をするのかなと思ったらス～ッと ね？懐へ 手を突っ込んで金貨ですよ あなた 金貨 ね？この金貨を コップのお酒ん中へサラッと 入れたね。 『さぁ 一八酒を飲んだら 中の金貨をやるぞ』と こう 仰るんですよ。 それじゃ頂きます』ってんで こいつをキュ～ッと 飲んで中の金貨を取ろうと思ったらこれが 足袋の こはぜだ これ」。 ア～ア 本当に 何の因果かね？どうも 若旦那。 そりゃ いや あなた麻雀 お上手ですよ。 ええ？夜明かしでもって 麻雀 やって科白が二言だ。
ね？え～ そうね うん ア〜ッまた あの～ゴルフでも やろうってぇの？まだ みんながあんまり やってない時分に私はあなたの お供で行ったよ。 エヘッ 何てんですか？ こういうやつこう 長いの ええ？スナックじゃねえキャバレーじゃねえ あっクラブ。 そう そう クラブ クラブ」。 「クラブでもって 白い 小さい球を張り倒すってんだ。 したらあなたが ポ～ンと やったら球が そこに あって クラブが飛んでったよ。 「ひっ叩くぞ コンチクショー」。
「ヨオ～ッ？打つ鍼ってぇとあの ト～ンといくやつ？チクリンチョン コリコリってあれですか？ 若旦那。 ヘエ～ じゃあ なんですか？東京中の鍼医さんを 一堂に呼んであなたが主催でもって鍼医さんの コンテストかなんか催そうってんですか？」。 「ええっ？若旦那が 御自ら お打ちになる？ヘエ～エッ。 東京オリンピックの エンブレムはどういうふうにしたらいいかとかそういう事を考えましょうよ」。 幇間は お前一人じゃないんだから鍼一本につきご祝儀に羽織の一枚もつけるったら誰だって打たしてくれるんだい。