日曜美術館「国吉康雄 アメリカで蘇(よみがえ)る日本人画家」

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この番組のまとめ

アメリカにいた日本人だったから描けたのだと思います。 国吉康雄の名前を世に知らしめた傑作です。 ニューヨーク ホイットニー美術館では国吉の業績をたたえる展覧会が開かれました。 更に 全米の美術館が選ぶすぐれた画家のトップ3に輝きスクラップブックです。 国吉康雄は1889年 明治22年岡山市に生まれました。 当時 1930年代半ばのアメリカは世界恐慌のあとで失業者があふれていました。 国吉の絵は アメリカ社会で不安を抱えて生きる人々の心を捉えて離しませんでした。

国吉と同じように千住さんも ニューヨークで 創作活動をされていますけれども僕の勝手なイメージだとアメリカは今も人種差別が 根深く残っている国なのかなと思って。 これは アメリカというのは まあ200年ぐらいしか歴史のない国でアメリカ ワシントンには 国吉康雄の遺品が大量に保管されています。 1931年国吉は 父の見舞いと同時に日本で初めての展覧会を開くため会心の作品を携えて帰国しました。 「米国第一の邦人画家国吉康雄氏 帰る」。 飾られているのは 国吉が岡山滞在中に描いた 葡萄の絵。

とても大きなポイントだと思うんですけれども日本帰国後の国吉の心境というのは千住さん どのように察しますか?深い絶望感だったと思いますよ。 苦しかったのは国吉だけじゃなくて当時の 多分アメリカ人も同じだったと思うけど特にやはり日本人は厳しい状況に置かれてたと思いますね。 ニューヨークを代表する美の殿堂…1948年国吉は 日本人として初めてここで 回顧展を開く栄誉に恵まれました。 それは度々 国吉を押さえつける大国アメリカそのものだったに違いありません。