「100分de名著」 司会の…さあ 良寛さん3回目ですけれども前回 いかがでしたか?そうですね。 今回は 良寛さん人々や自然とどう交流したのか作品から読み解きたいと思います。 指南役は 良寛研究者そして ご自身も良寛と同じ僧侶でいらっしゃいます中野東禅さんです。 良寛といえば子どもと一緒に遊ぶ姿を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。 無邪気に遊ぶ子どもたちの姿が何よりも好きだった 良寛さん。 良寛から たく鉢に使う器を奪い取った子どもたちが一緒になって遊んでいたそうなんです。
さあ子どもや友人たちとの交流をほんとに 心から楽しんでいた良寛さんなんですがどうも 家族との距離はちょっと違っていたようなんです。 良寛は 困り果てた親戚から由之に意見してほしいと頼まれ実家に向かいました。 しかし 由之に良寛の気持ちは届きません。 その後 息子の馬之助が後を継ぎます。 今度は 馬之助を注意してほしいと親戚から頼まれた良寛は再び 実家を訪れます。 それから数年後 64歳の良寛は弟 由之と酒を酌み交わします。
一体 どういう事でしょうか?世俗を捨て自分と向き合ったからこそ自然の美しさ すばらしさに気付く事ができた良寛。 自然の中に たたずみ自分の中に意識を向けそれを言語化する事で 「無心」の境地が明らかになってきます。 良寛にとって 自然は自分と対峙するための装置のようなものだったのかもしれません。 自然というのの大きさ あまりにも大きくて すばらしくて人間の言葉を超えているからそれを その前に立っている自分が見えてくる。