日曜美術館「まど・みちおの秘密の絵」

戻る
【スポンサーリンク】
09:04:02▶

この番組のまとめ

どれもが 何を描いたのかはっきりしない不思議な作品ばかりです。 今日は その絵の世界を 同じく詩人の谷川俊太郎さんと共に見ていきたいと思います。 瀬戸内海に面した港町山口県周南市。 小さい頃から歌っててまどが 50代で描いた不思議な絵の一部が展示されています。 明るく 優しい童謡や詩からは想像できない作品ばかりです。 詩の場合は そういうドロドロを全部濾過して 昇華して詩になった時にはほんとに美しくて ユーモラスで楽しいというのしかないんですよね 詩の世界は。

そのうちの2編が 童謡の第一人者北原白秋によってそう考えるようになりました。 高度経済成長 そして 東京オリンピック。 でも 1960年代になってどちらかというと時代を象徴するもの例えばその辺りの世相であったり例えば その辺りの一番みんなに受け入れられてるリズムそういうようなものに 童謡が取り込まれていったというそういう事じゃないかと思います。 まどさんというのは詩でも絵でも自分と宇宙が 直接向かい合ってるって人だから間に 人間社会ないのね。

本当に自分が作りたいものを探してまどは 言葉の枠の中に入りきらない絵を追い求めました。 まどさんというのは…僕も そういう傾向があるからすごく よく分かるんだけど名前を付ける以前もっと簡単に言うと言語以前の存在みたいなものに迫りたかった人だと思うのね。 だから 言語以前の 何か宇宙の混とんみたいなものを言葉でも書きたいし絵でも描きたかったんじゃないかなと思いますけどね。

不思議な絵の果てにまどは みずみずしい言葉の宇宙を見つけました。 言葉がないと感動ができないほど言葉に縛られていたのかなという事さえも今回 まどさんの作品から逆に気付かされた部分は正直言って ありました。 それを編集した市河紀子さんという児童文学の専門の編集者だった人が「存在の詩人」というふうにまどさんの事を言ってるのね。