ETV特集・選「薬禍の歳月~サリドマイド事件50年〜」<文化庁芸術祭大賞受賞>

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この番組のまとめ

去年 国は 和解以来 初めて健康問題について 大規模な実態調査の結果を公表しました。 結局 全面的な販売中止が決まったのは ドイツの10か月後。 最初に 自分が記憶しているのはその病院の風景で白い壁に 看護婦さんとかが 何かかわいい絵を貼ってくれていて。 両腕の欠損と 心臓の異常のため生後間もなく 北海道から東京の施設へと送られました。 多分 私の中には家族って何だろうという山口県に暮らす中野寿子さんです。

その時に「あ 私の家族なんだ」と責任の明確化と損害賠償を求める裁判を続けていました。 しかし 国と製薬会社は薬と障害の因果関係を認めず裁判は長期化しました。 和解で決まった賠償は裁判に参加しなかった子供にも適用され全国で 309人が被害者と認められました。 後で思えば それがサリドマイドかどうかを調べてもらうための申請に必要な写真をきっと撮ってたんだなと後になってほんと 分かる事ですけどね。 一方 市川さんは裁判の結末に納得がいきませんでした。

人間だから 例えばこいつと仲良くなりてえとか結局 ほんとは そこで よろいを一回 脱ぎゃよかったんだけど少なくとも その時は脱げる状況ではなかったんだよね多分 自分では。 彼らは サリドマイドの当事者団体を通じて 結び付いています。 増山さんは 2年前から事務局長を務めています。 思わぬ異変が始まったのは大手企業の正社員としてキャリアを重ねていた6年前の事でした。 去年 国は 3年にわたって被害者の健康状態や生活状況を調査した結果を公表しました。

山口市の被害者 中野寿子さんはそれが 中野さんの世界を広げていきました。 これは 議論をする場は厚労省も それは前向きに世界では 今 サリドマイド被害の見直しが進められています。 サリドマイドによって両腕と両足の欠損聴覚障害を負った体で生まれました。 法改正の実現は 長年の被害者の訴えを受けての事でした。 自分たちの現状を理解してもらおうと被害者は行動に出ました。 およそ900人の被害者が調査に協力しました。 報告書を読んで被害者への それまでの知識は最低限だったと分かりました。

二次障害による被害者の苦しみは続いています。 杉本さんは 障害に悩んだ日々の記憶を手記にまとめていました。 サリドマイド児なんて奇形児つくっておいて平気な顔している日本なんて最低の最低。 高岡市の実家に帰省した峻太郎さん。 この機会に 母 絵里さんとサリドマイドについて話をしてみたいと考えていました。 一番 ママの人生の中で障害がある事をそれだけ 薬に恐怖心があったにもかかわらず薬学部 薦めてくれたのはお母さんじゃん。