100分de名著 良寬 詩歌集 第4回「“老い”と“死”に向き合う」

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この番組のまとめ

清貧生活を貫いた江戸時代の僧侶 良寛。 ♪~「100分de名著」 司会の…さあ 良寛さん第4回でございますが前回はね 自然に向き合いながらそこから言葉を紡いでいったという良寛さんの姿でしたけれども。 今回は 良寛さんの晩年をご紹介するんですけれども老いや死とどう向き合っていったのか作品からひもといていきたいと思います。 今回の指南役 良寛の研究者でご自身も 良寛と同じ僧侶でいらっしゃいます中野東禅さんです。 ですから 老いや死に対する恐怖や痛みよりも自分を観察して 研究してる事の方が 先にあるわけですよ。

まあ その老いという事も自分の中で受け入れながら少し弱気になっている良寛さんですが実は 病気で苦しんでいる事をこうやって言語化する事は人生修行の一つだったのです。 心の変調を自分自身で確認するためにこうやって詩に書いていきました。 あの病気や老いや死という最終結果に対する不安よりもですから つまり 病によって自分自身が 外に関心がなくなり気力がなくなり体力もなくなっているわけです。 良寛様の こういう文章ってちょっと自分自身の観察日記みたいなところ ありますよね。 自分を題材にして人間観察日記書いて。

まあそんな死生観を持つ良寛は死の直前まで作品を作り続けます。 世界中に 死後の空想というか観念は たくさんあってかなりの共通点で地獄と天国なんですよね。 それは 空想の世界なんですよね。 ところが お釈さんの死についての お説教の中にはね…そういう世界へ あなたは行くんですよと言ってるんですよ。 あなたが見た世界あなたの安らぎがあなたの あの世をつくってるんです。 これを詠んだら やっぱりそういう世界に行けそう。 これを詠める境地で亡くなっていけばその世界に行けるという。