日本の話芸・選 落語「ねずみ」

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この番組のまとめ

♪~それは 大変な事があったんでしょうけれども2本の足でもってテクテク テクテク 歩く。 で 宿外れに来ると大勢の客引きが 「うちの宿に泊まってもらおう」と旅人の袖を引っ張っていたというそんな時代の お噺でございます。 脚絆甲掛け 草鞋履きまぁ 振り分けの荷を持ってるところを見りゃ大概は 旅の人だな~」。 「あっ あの~ 前金て訳じゃないんですけどもねおじさんを案内してたりそれから布団屋さん寄ってたら 遅くなりますんでおじさん 一人で行って頂けますか?いや 迷う事 ありません。

「あの~ おじさん私 お寿司が大好きなんです。 こちらの おじさんがお寿司を ご馳走して下さるって。 お客様 お客様。 子供の申します事に手前どもの悪さでございます」。 「仰るとおりでございまして泊まって頂ける お客様はごく ごく 稀でございます」。 お客様の仰るとおりでございます」。 お客様には なにか 心の底まで見透かされているそんな気が致します。 お客様。 私は 以前は あの前の虎屋の主でございました」。 二階のお客様が喧嘩を始めました。

番頭が言うのには『今 宿が忙しいのにまた 生駒屋が家へ飛び込んで参りまして『おい。 番頭のやり口が汚いもんだから文句を言いに行くと『生駒屋さん。 何から何まで 生駒屋のおじさんにお世話になってたら乞食と一緒。 「日本橋 橘町大工 政五郎内 甚五郎」。 お客様は もしかしたら今は 天下に名高い 飛騨の匠甚五郎先生でございますか?ハア~ッ 左様でございましたか。 常に 汚い身装をしてフラフラ フラフラ 歩いている。 ところが これはと思った仕事一文の銭にならなくても魂を込めて 仕事をするという。

あとは 甚五郎 鼠を入れまして何やら しておりましたが上から こう竹網をかけておりまして…。 『甚五郎作』? 『福鼠』?何だろうね?『甚五郎作 福鼠』って。 何だね? この『甚五郎作 福鼠』っつうのは」。 「あの 名人の甚五郎先生が 家ぃお泊まり下さったんですよ」。 な~?俺 甚五郎の彫った物見た事 無えだよ。 『この鼠 ご覧の方は土地の方 旅の方にかかわらず当鼠屋にお泊まり下されたく候。 甚五郎』。 卯之坊がガラガラガラッと 戸を開けるとズラ~ッという行列で。

さぁ 鼠屋のほうは建て増しもする奉公人も増やす。 思いついたのが仙台一の彫り物師飯田丹下の所に参りまして。 飯田丹下が引き受けるんです。 飯田丹下のほうとしてみれば別に 金に目がくらんだ訳でもないんです。 何かというと 若い時分に仙台公の前にて飯田丹下とそれから 左 甚五郎彫り比べをしたという話が残っております。 あれか? 番頭の奴どこまで 嫌がらせをすりゃ気が済むんだ コンチクショウ~」。 この手紙をもらいました甚五郎二代目政五郎を連れて仙台へと乗り込んできた。