100分de平和論

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この番組のまとめ

日本を より平和にするはずの法案をめぐってとても平和的とは思えない光景が繰り広げられました。 さあ 新春恒例の「100分de名著」スペシャル。 お正月早々 堅くて長いかなって最初は思ってたんですけれどもお正月ぐらい 逆にちょっと真面目に考えてみようかなという事でこのスペシャルでは 一回で一つのテーマを 名著を手がかりに100分 もう 語り尽くそうという。 20項目以上を ポイント化してポイントが少ないほど 平和というふうに表してるんですね。

これは フロイトが アインシュタインから書簡を頂いてアインシュタインが 人類から戦争を根絶できるでしょうかと。 私は 物理の専門家で人の心の専門家じゃないのでフロイトに お聞きしたいという事で指名をしてフロイトが その4倍ぐらいの返事を書いたんですけれども。 アインシュタインが フロイトに手紙を書いたのは 1932年。 アインシュタインは その理由を人間の心に求めました。 まあ 僕らからしたら 物理の神様というか トップのアインシュタインが心のトップみたいなフロイトにね聞くというね。

フロイトは もともと個人の精神分析をしていた お医者さんですからこういった発想はもともとは個人の分析から得られた発想なわけですよね。 フロイトは 「欲動」という原始的な衝動が人間を 行動へと駆り立てていると考えました。 人が戦争をするのも この欲動の影響だと フロイトは言うのです。 なぜなら 攻撃的な欲動を抑えつけ外に向かわせないようにすると他者を攻撃するのは自己を破壊してしまう事から逃れるためでもある。 フロイトは 攻撃的な欲動を人の心から なくす事はできないと断言しました。

文化の抑止効果という事をすごく強調していてほっとけば 欲動から自由になれないから文化を獲得する事でそういった欲動をコントロールできるようになっていくんだというところにちょっと希望を込めてるところがありますよね。 文化が それこそ民族間の対立みたいなものをでも 中国のオタクは 日本のアニメゲーム 大好きですしね。

取り上げる名著は?40年に すぐドイツ軍に捕虜になって5年間 牢獄というか捕虜生活をしてる間に全部 記憶で地中海を書くぞというですね。 ブローデルは 収容所の中で並外れた記憶力を頼りに16世紀の地中海の歴史について書き進めました。 ブローデルは当時のイタリアで発展した中心になるのは 経済的にはやっぱり イタリアの都市国家ヴェネツィア ミラノ それからフィレンツェジェノヴァですね。 物を移動させるという商業資本主義あるいは 交易で利潤を増やしてくというのがヴェネツィアの資本主義だったんですね。

今度は こっちから中心が ジェノヴァに。 何で変わるんですか?ジェノヴァが 手形というものを発明するんですか。 それで ジェノヴァはすごい発展するんですか?発展しましたね。 スペインの王様が ジェノヴァの銀行に…手形の仕組みによってジェノヴァの銀行家は周囲の国々に多額の資金を融資しました。 日本の経済状態が相対的に悪くなってきた時にはもう これは植民地しかないというふうに考えて秀吉の軍隊が朝鮮半島に入って初めて 大規模な海外戦争をするんですよね。

「三十年戦争の 残忍な紛争に飛び込んでいくのは経済合理性を追求する。 資本主義って できた時に商人の心得みたいなパンフレットが50円のものが100円になるかもしれない。 だから 比較対象があるとどんどん つり上がっていく仕組みになっていて でも 本当はポジティブ心理学的に言うと幸福の限界というのがあって大体 年収800万。 資本主義って あるところまでは人の幸せに寄与してるんだけど…ところが植民地化され始めるわけですね。

じゃあ ヨーロッパの北に行けばアムステルダムに行けばあるいは東インド会社という 少し近代化された会社に投資すれば倍になって 資本が返ってくるという事でしたので結局 イタリアの中からお金が外に出ていく。 江戸文化の研究を続けている田中さんが平和論として取り上げる名著は?私が紹介したいのは この「日本永代蔵」です。 井原西鶴という人は1642年生まれですからね江戸時代の前半の人なんです。

江戸時代の初期は 貨幣経済が非常に活発に動き始めて大坂が中心だったんですけどもお金と物が循環してそして 富が作り出されるのだという非常に江戸時代らしい経済の活性化。 この循環させる その江戸時代の価値観というのはもう それまでとは全然違う価値観?そうですね。 戦国時代 江戸時代に入る前は拡大してたわけです。 具体的には それを実行するために江戸は何をしていくんですか?まず 内戦状態を終結させるためには参勤交代で 江戸に来なければならないような仕組みをつくったんです。

ニートとか ひきこもりの診療所に関わってるとスタッフの人が言うのはやっぱり 江戸時代は職業多くて よかったよねと。 杉浦日向子さんの「百日紅」という漫画でスズメをとってきて 一羽いくらで放させてあげると。 越前の国 敦賀の町外れに小橋の利助という独り身の男がいて移動式の茶屋をこしらえた。 ところが 利助利益を求めるがあまり染め物用の茶殻を買い集めては売り物の茶に混ぜて売ってしまったのだ。

それだと どの国 どの時代でもみんな 一応 経済としてホモエコノミクスだから みんな同じキャラクターになるじゃないですか。 田中さん 僕 この「永代蔵」を読んで 一番感じたのはこの登場人物たちというのは…経済人の事を ホモエコノミクスという。 いや お天道様に申し訳ないだろうとかだから そういうキャラクターをもしかしたら もう一回ね当然 江戸時代とは違うかもしれないけどそういうのを持つというのは必要なのかもしれないですよね。

それに怒った ヴォルテールが一時は プロテスタントにほぼ平等の権利と信仰の自由を認めたものの18世紀当時 再びプロテスタントの権利を剥奪。 三男のルイがカトリックに改宗するのを許し熱心なカトリック教徒のメイドを長年雇い続けるなどマルクの友人 ラヴェスが カラス家に招かれ夕食を共にした夜の事。 しかし なぜか ジャン・カラスにだけ死刑判決が下されこの事件を聞きつけた ヴォルテールはジャン・カラスと一家の無実を確信。 カソリックが プロテスタントを虐殺した日がお祭りの日になってる。

「寛容論」の中でヴォルテールが展開するのは 宗教的な…ヴォルテールが特に問題にするのはカトリックの歴史。 異教徒やプロテスタントを認めず相手の命を容赦なく 奪ってきました。 キリスト教徒に 「寛容でなければならない」と説いた ヴォルテール。 ここが ちょっと静まったと思ったら今度は カソリックとプロテスタント。 でも みんな カトリックがプロテスタントを こう弾圧してるような状況の中で我々 みんな同じ父を持つ同じじゃないか兄弟じゃないかみたいな事を言うってものすごく 勇気要りますよね。

特に今回の同時多発テロのあとに被害者の遺族が フェイスブックに出したメッセージがあります。 我々はずっと開放的なままでいて個人の自由を尊重し続けるという宣言を出していて日本の政治家で これを言える人はまだ いそうにないなという事を共同体の感情に逆らえないという以上に僕は 自分の中から湧いてきちゃうものが。 同時多発テロのあと フランス含めて今 ISに空爆を どんどんしていく。