心と脳の白熱教室 第1回「楽観脳と悲観脳」

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この番組のまとめ

一般的に すぐ猟奇犯罪と結び付けられる サイコパスですが初回の講義では「なぜ ある人は楽観的である人は悲観的なのか」という問いを投げかけます。 クリスマスイブの夜悲観的な娘の部屋には考えられるだけの 最高のおもちゃを入れておきました。 フォックス教授は これを脳の働き 楽観脳と悲観脳に鍵があると分析します。 サニー・ブレイン「楽観脳」とはポジティブで楽観的な考え方を促す脳の仕組みを晴れ空に例えたもの。 一方 レイニー・ブレイン「悲観脳」とはネガティブで 悲観的な心の動きを生む脳の仕組みを雨空に例えたもの。

この「認知バイアス」を心理学者は いろいろなやり方で研究しているんです。 同じ出来事を どう解釈するかを示す「解釈のバイアス」。 これは 私が長年研究してきたものですが「注意のバイアス」です。 反応の早さで ネガティブ思考かポジティブ思考かが分かります。 ポジティブな人と ネガティブな人ではでは 単語が 何色で書かれているかを言って下さい。 でも ポジティブな言葉とネガティブな言葉があったでしょう?ご協力 どうもありがとう。

もう かなり昔の事ですが私が アメリカで 初めて本を出版しニューヨークの出版社に行ったのですがそのためにジャケットを買ったのです。 ツイードのジャケットで私は 大変気に入っていました。 これは 「解釈のバイアス」と呼んでいるもので曖昧なものを どう解釈するのかという傾向です。 このバイアスは 簡単に測定できます。 さて 「解釈のバイアス」「注意のバイアス」について少し 見てきました。 もう一つの 大きなバイアスは「記憶のバイアス」です。

この実験で分かるのは例えば 誰かがうつ病で苦しんでいた時「自伝的記憶」と呼ばれるものですがこれは 単純に人々の人生における大きな出来事について尋ねるものです。 例えば ポジティブなものよりネガティブなものが選択的に記憶されているのかもしれません。

つまり 実際には 私たちみんなに悪い出来事が起きていたりなぜ 人によって悲観的になったり楽観的になったりするのか理解しようとする時こうしたバイアスが どのようにして形成されるのかを理解する事が重要です。 なぜ 人によって 非常にネガティブなまたは ポジティブなバイアスを形成したりするのか。 もし 多くの悪い出来事が起こったのならばよりネガティブなバイアスを形成しがちです。 こうしたバイアスがどう 作られるかを理解するにはアメリカの実験心理学が参考になりました。

私が 「悲観脳」と「楽観脳」と呼ぶのはこの悲観的・楽観的考え方の根底にある両側に1つずつあります。 脳内回路の機能のしかたを見ると回路は 桃体と前頭連合野のあるエリアとの間でまるでアクセルとブレーキのように機能しています。 根本的な恐怖のシステムというものがランチを食べるか それとも自らがランチになるか というのはそれは 恐れを感じる脳が根本的なシステムであり我々の意識を 他のもの以上に恐れへと向けるからなのです。

ここで興味深い事は恐怖のシステムには実は 肯定的な要素と否定的な要素がある事です。 同様に 政治家も昔から 非常にネガティブな話題で人々に 恐怖心を植え付け危機をあおり 選挙に勝とうと試みてきました。 なぜなら悲観脳は楽観脳より 常に 若干強いため否定的なニュースは注目を集めるのです。 人が 悲観的になる理由の一つは恐怖のメカニズムの基盤となる桃体について先ほど お話しした事を覚えていますか?例えば 手術で桃体を完全に切除された人々がいます。