心と脳の白熱教室 第2回「本当の楽観主義とは」

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この番組のまとめ

一般的に すぐ猟奇犯罪と結び付けられる サイコパスですが恐怖心の欠如 冷静さ集中力など今回 フォックス教授とダットン博士は一般市民も含めた公開講座を実施しました。 私は 分かりやすいようにサニー・ブレイン「楽観脳」とレイニー・ブレイン「悲観脳」と呼んでいます。 サニー・ブレイン「楽観脳」とはポジティブで 楽観的な考え方を促す脳のシステムを晴れ空に例えたフォックス教授独特の呼び名です。 一方 レイニー・ブレイン「悲観脳」とはネガティブで 悲観的な思考に傾きがちな脳の仕組みの事を雨に例えたもの。

「悲観脳」と「楽観脳」の双方が認知バイアスの形成に寄与しています。 ウッディ・アレンの映画ではおなじみのシーンですが彼は 精神科医のもとを訪れ恋人との苦悩を打ち明けます。 一方 ウッディ・アレン演じる男も医師を訪れ同じように 「セックスが深刻な問題なのです」と言います。 他人と関わる事に過度の不安を覚える精神疾患「社交不安障害」の例を見てみましょう。

自分が幸福かどうかどう感じているか測るために広く採用されているものに「人生の満足度テスト」があります。 「世界幸福度指数」というものをご存じかと思いますが強く そう思うのであれば7点をつけ「そう思う」の場合は 6点「少し そう思う」場合は 5点というふうに。 採点方法は 7段階の選択式で各質問につきまったく あてはまらない場合は1点非常にあてはまる場合には7点をつけます。 ご自身の人生の満足度に関する状況が把握できます。 スコアが31から35なら極めて満足度が高く世界でも上位に該当します。

そんな場合に実際に 子供を守るうえで真に重要な事は少なくとも1人 子供が信頼し緊密な関係にある大人が存在する事です。 子供にとって 同年代の友人はもちろん大切ですが1人以上の大人の存在が不可欠なのです。 そういう大人が1人以上 存在すると子供が認識する事で何でも打ち明け信頼を寄せる事ができます。 アメリカの著述家グレッグ・イースターブルックがおよそ70年間のデータを分析し社会の経済の規模ところが 彼が発見したのは逆の事でした。 そして 各家庭の相対的な富裕度を解析しそれぞれの幸福度を研究したものです。

自分自身の幸福度を高めるのならその方法の一つは他人との比較をやめる事です。 大切なのは自分自身の人生であって幸せになるために 何が必要かを理解する事なのに他人との比較に明け暮れているのです。 でも 本当に大切なのは自分自身に対して絶対に正直でいる事で「本当は 何がしたいのだろう」と自問する事です。 5年前 10年前の自分と比べて今の方がいい状況にいるのであれば他人との比較ではなく今の自分と 昔の自分を比較する方がより建設的ではないでしょうか?これも 的を射た見解ですね。

例えば 子供がわめき散らしている様子を航空機が ツインタワーに突っ込んだニューヨークのテロのあとニューヨーク大学の心理学者のグループが心の回復力を評価する目的で2年間にわたって人々の調査を行ったのです。 心理学者たちが発見したのは回復力に優れた人とそうでない人とを分け隔てるのはポジティブも ネガティブも関係なく経験してきた情緒的な出来事の数だという事実でした。

フォックス教授が 次に紹介するのは私たちの性格において楽観主義と悲観主義の度合いを測る目的で作られた心理テストです。 つまり 楽観主義とは単に ポジティブ思考の事だという見方がしばしば されています。 もちろん ポジティブ思考は楽観主義の重要な要素の一つです。 しかし 我々は現在「ポジティブ思考は 楽観主義の唯一の要素ではない」と理解し始めています。

これは 彼らがどれだけ楽観的なのか悲観的なのかを測定するテストです。 楽観度が強い人たちはおよそ4~5分ほど一生懸命に取り組みますが悲観的な人は およそ2分で諦めてしまいます。 研究者たちは その日記を分析し楽観的で 前向きな人と後ろ向きで悲観的な人に分けました。 楽観主義の度合いを測るベストな方法とは言えませんがそれでも 日記を通じて彼女たちが より楽観的なのかより悲観的なのかを知る事ができました。