第1週の選者は池田澄子さんです。 長嶋さんは もう「NHK俳句」には何度も おいで頂いていて。 「『たましいの話』っていう句集を出そうと思うんだけれどもどう思うか?」と相談を受けて僕の答えは 多分「その言葉は いいけども本の装丁がその言葉と関わるだろうと。 僕は すごく不思議なのはどの恋の句にも池田澄子がいないような気がするんですよね。 池田澄子選入選九句。
何の記念日かっていう説明がないんですね。 ですから 読者は 例えばお誕生日を みんなに祝ってもらっているとかそれから ご主人と2人で結婚の記念日をお祝いしているのかどう考えてもいい訳ですよね。 いや 平仮名が面白いですし椿って 何か テレビドラマの中でね何か色っぽい事が起こる時にインサートされるようなある種 椿自体が常とう性があるような花だとも言えると思うんですよ。 でも 何かそこから逃れようとしているすごいチャレンジングな試みの句だと思いました。
澄子さん この一席の句特に どこがよかったでしょうか?一読ね 人と一緒に祝ってるように感じさせておきながらでも それは 作者一人だけでもいいっていうところに気付いた時に もう ぐんぐんぐんと 引かれていったんですね。 例えばファーストキスの記念日であったとかそれから ねえ 俵さんの「サラダ記念日」みたいな記念日でもいい訳でしょ?ともかくも 椿の見ゆる席で何かの記念日を思っている。 どんな記念日でも よくなると。