今回も アドラー心理学について教えて下さるのは哲学者で カウンセラーの岸見一郎さんです。 さて岸見さん 今回のテーマは…これは 何なんでしょうか?それはもう ずばり「劣等感」です。 劣等感。 この劣等感を じゃあ もう一切持たなければいいという。 劣等感も悪いものではない。 その優越性の追求と 対を成すのが劣等感です。 しかし もし 君のその顔が好きだという女性が現れたら?は…?君の言う劣等感はただの思い込みかもしれない。
確かにふられるかもしれないけどひょっとしたらうまくいくかもしれないしいい関係築けるかもしれないのにその手前の所で踏みとどまってるのが劣等感の強い人だ。 あくまでも他者との関係ではなくて…アドラーは 「劣等コンプレックス」「優越コンプレックス」と名付けて警鐘を鳴らしたのですね。 健全な劣等感健全な優越性の追求と区別してこの「A」として 「なるほどそういう理由が あるんだったらしかたがないな」と本当は 因果律はないんだと。 この劣等コンプレックスの対となっている優越コンプレックスですけども。
あるいは 自分の人生の中で今まで 一番輝いていた時代の事ばかり持ち出して過去の栄光にすがりつこうとする人。 それを アドラーは「価値低減傾向」と呼びました。 いじめや差別もこの価値低減傾向の一種で優越コンプレックスの一例です。 劣等感を先鋭化させる事で特異な優越感を持とうとしている。 劣等コンプレックスと優越コンプレックスは正反対なようで実は つながっているのです。