ETV特集「下神白(しもかじろ)団地の人々」

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この番組のまとめ

2011年3月11日 東日本大震災。 福島県いわき市に 原発事故による避難者が入居するそれぞれ住民票は 以前住んでいた町に置いたまま ここに来た。 一切合財 今度は全部 自分でやらなきゃならない状況で介護もね しなきゃいけないと。 それで 足ば止まったから集会所じゃなくて個人で こんな小屋作ってストーブ置いて 火 燃やしてっとこそういうとこ集まって話もできるし。 下神白団地の一角にある集会所に9月から 住民たち自身の手で交流の場が作られた。

父ちゃんかな? どっちだ?牧さんは カフェで 一人暮らしのおばあさんたちと出会った。 前は ほら 仮設にいてね仮設は ほんとにね家族みたいな雰囲気だったんでここへ来たら ほんと一人だから。 国は汚染が深刻な帰還困難区域を除いて来年3月には 富岡町の避難指示を解除したいとしている。 桜並木を断ち切って今も立ち入りが禁止されている帰還困難区域が設定されていた。 車の運転ができない横山さんは町が一時帰宅用のバスを出す時にしかここへ帰ってくる事ができない。

原発事故による避難者は東京電力から精神的慰謝料として一人 月10万円を受け取っている。 小野田さんは 慰謝料が出ない地元の人たちとの関係が難しいという。 新聞社の人にも 私 言われたよ。 誰に?新聞社に 新聞記者に。 新しいコミュニティ作りに貢献する。 下神白の朝は 病院やデイサービスに向かう人たちの姿が目立つ。 これからの介護の事を考えたらやっぱ自分で こっちは諦めてだって 大工さんがいないみたいなんですよ。

カラオケやってるんでいかがですか?じゃ あとでお茶飲みに来て下さい。 クウェートに贈ってもらった カラオケセット?そうなんです。 この日 横山けい子さんは富岡町の自宅に残していた荷物を無料で処分を引き受けてくれる。 原発事故で ふるさとを追われた身の上話は同じでも下神白に少しずつコミュニティらしきものが出来上がりつつあるように見えた。 原発事故の後で生まれた雅弘くんにとってこの下神白が ふるさととして記憶される事になるのだろう。 下神白のアイドルですから もう。

しびれは私はもう いつもしびれてたんだけど リハビリに行ったらちょっと角度が悪いとしびれが出てくるんですよね。 どうですか工藤さん出来具合は?うまいよ。 いつも明るい宍戸さんの表情が一変したのは地元の人たちとの関係に話が及んだ時だった。 もともと普通の生活してたからやっぱり普通の生活したいですよ。 でも もう なった以上現実ですからね。 だから 飲み屋さんに行ってもあんまり相双地区の事 言えないんです。 冬の訪れとともに下神白団地に訃報が流れた。 牧さんは大量のクリスマスカードを携えてきていた。