日曜美術館「夢のモネ 傑作10選」

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この番組のまとめ

こうしてダイナミックな筆遣いと色彩で動きのある風景を生み出したのです。

そちらの この「印象、日の出」ですけれどもこの作品 静かに躍動してるなというふうに感じて絵画というのは どれだけ写実的に描けるかというのが画家たちにとっても大きな命題だったと思うんですね。 ところが 写真が出てきて肖像写真ですとか風景画のようなものも写真に取って代わられる時代がやがて やってくるというのを恐らくモネや 他の印象派の画家たちというのは感じ始めていた時期ではないかなと思うんですね。

西洋の人々の主食である小麦は大地の恵みの象徴でした。 「刈り穂積み」と 私たち呼ぶ事があるんですけどもそのモチーフと そこに さす光の効果だけに焦点をあてるという形で大きく変わっていってそこでの光というのは まさに大地から麦を育み育てていくそういう光だろうと思いますのでそういうふうにいうならば生命を生み出していく光。 しかし もはやコントラストは用いられず光の描写は繊細です。 「睡蓮」の連作に入っていきますとまさに水という もう一つの重要なモチーフが関わってくるんですよね。

まあ この優しそうな静謐な光に満ちあふれたモネの絵からするとハンターっていう言葉は ちょっと意外かもしれませんけれど私も モネの足跡を追い求めてモネハントをしているうちにモネこそが ほんとにこの風景と がっぷり四つに取り組んでみたいという風景を求め続けて そのハンターとしてずっと いろんな所を旅していたっていうのがだんだん分かってきたんですね。