NHK浪曲特選・冬

戻る
【スポンサーリンク】
15:30:55▶

この番組のまとめ

「NHK浪曲特選・冬」 今回は主人公 あさの義理の父親役で出演されていたんですけれども。 まず 最初の登場は関西 女流浪曲界のベテラン三原佐知子さんです。 二千円の借金に苦しむ親分遠山さんの胸の内を察した女房のお雪さんが和歌山県新宮の浮島へ身売りをした。 これを聞いた 一の子分小野田良助さんの女房お峰さんも生まれて間もない赤ん坊を亭主 小野田に預け奈良の木辻へ身売りをした。 明治二十二年十二月二十八日の夜五日程前から店を張っている源氏名を琴浦これが亀甲組小野田良助さんの女房 お峰さん。

苦しいでしょう お峰ちゃん 親の借金 身におうて この家へ売られて来ましたが ここの親方 非道な人で いやなお客を振ったなら行灯部屋にと ほり込まれ 振り上げられた弓の折れ 痛さに たえかね 客をとる 違う 峰ちゃん お前さん 口には出せない苦しさを ぐっと こらえた 三味の音で おくれと 情で唄う その声が 下の琴浦 耳に入る 二世を誓った あの人のために投げ出す命なら この世に未練はないけれどつらい つとめの足 早よ洗ろて好きな殿御と新世帯早く持つ身になって下さいね」。

まずは 三原佐知子さんで「三味線渡り鳥」の一節を大正から昭和にかけて活躍された冨士月子さんの月子節でお聞き頂きましょう。 今のはね 冨士月子さんっていう大正の終わりから戦後にかけて活躍した女流の女王。 家 築く迄 康らかに生き人にも幾つか 節がある その節から 芽を出して成長しながら 大成す三百年の徳川を七十五歳の生涯に三歳で母と別れ六歳で織田に売られこの大難の第一歩が人質生活でありました。 また 竹千代の母 於大は既に離縁をされ「うん。 実はのう 於大岡崎の広忠殿は 我が子を見殺にと決めたそうじゃ。

「是は信長様久松佐渡が妻女に御座います」。 主従三世と云うけれど 三百年の泰平に 花を咲かせて 辛く悲しい歳月も 譜代衆に支えられ 自害せんとした時に 住職 登誉上人は 浄土文の一説に 厭離穢土 欣求浄土と云う言葉がある 苦しみを 諭され 元信 思う様 此処で死ぬのはいと簡単じゃが 岡崎衆の あの苦労 天が与えた 天下泰平はい 近藤さん。

それさえ ご承知下さらば我が君 秀頼公には大和一国を与えるとの家康殿よりの内々の御沙汰。 「母君様! 我が君 秀頼公の御生害をよそに落ちのびよとは お情けないなにとぞ わらわも母君様の御伴を!」。

如何に将軍なればとて あの心無き為され様 万死をおかし 千姫を救い出したは この出羽なるぞ 再縁さすとは何事ぞ このまま捨て置く其のときは我の武士道あい立たぬ いよ輿入れの 其の時は途中に於いて御輿を奪い「申し上げます。 ただいま 柳生但馬守宗矩様将軍家のお使者としてご到来に御座りまするが」。 「但馬守が将軍家の?使者の間にお通し申せ」。 将軍家の使者と言われては会わない訳には参りません。 将軍家のご都合もあり そなたに斯様な沙汰に及んだのじゃ。