日本の話芸 落語「鹿政談」

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この番組のまとめ

♪~その「はてなの茶碗」の前に鶴志さんが 「代書屋」をやってはりましたですがねあれ うちの師匠 春団治の十八番やったんでございます。 以前 ここが ね?NHKの「上方落語の会」は厚生年金 中ホールで撮っておりましたですがあそこが初舞台でございます。 しかも「松鶴 春団治名人会」というね二人会やった。 で そのあと師匠に ズ~ッとついていってまして 角座とか神戸松竹座とかそういうの 出てはりまして師匠 やっぱり すごくうけるんでございますね。

金仏では世界一の大きさやそうで五丈三尺五寸でございます。 昔から 奈良では 春日灯籠と鹿の数を 正確に数えた者は長者になれると言われてるんやそうで。 その後裔 末裔が奈良の町に放してあると。 ですから 奈良の町では「放してある鹿は大事にせないかん」「放した鹿は大事にせえ」。 ただ 私 あんまり奈良で 大事にされた事ないんですわ。 去年 奈良へ 仕事へ行ったん一遍だけですねん。 これが 昔の 奈良の区域に入れてええのか どうかも分からんのでございますけども。

その 朝の早い 奈良の町でもとりわけ 早いのんが豆腐屋さんですな。 奈良 三条横町豆腐屋の六兵衛さん正直者で通っております評判のええ お方。 塚原出雲というのと興福寺の番僧 良然二名が 連署を致しまして「お畏れながら」と これを奈良の町奉行所へ届け出た。 ちなみに 三十六代目が佐々木信濃守でございます。 あれに出てくる佐々木信濃守が三十六代目です。 佐々木信濃守はそのあと 大坂へ来てあの落語になる訳です。 根岸肥前守はこのあと 江戸へ戻って栄転するという江戸の奉行さんになるという事でございます。

爺の代から三代 三条横町で豆腐屋を営んでおります「では如何なる意趣遺恨をもって鹿を打ち殺したかまっすぐに 申し述べい」。 いや いや 奉行一人の鑑定にては心もとない。 奉行も 犬と見たし与力連中も 犬と見た。 いや なに 塚原出雲 その方もお役目大事と心得たればこそすみやかに届け出たるものであろう故粗忽の儀は咎めたては致さんが犬を殺したる者に 咎はない。 「これは お奉行様のお言葉とも心得ません。