数多くの哲学者や作家が愛してやまなかった仏教書があります。 「100分de名著」 司会の…今回から 私 礒野が伊集院さんと一緒に名著の魅力を学んでいく事になりました。 「歎異抄」ですが ずばりどんな本と言えるんでしょうか?伊集院さんなんかは 仏教と聞けばどういうイメージをお持ちでしょうか。 浄土真宗のお寺の住職である釈さんは大学教授 NPOの主宰など多彩な活動をしています。 「歎異抄」の執筆動機が書かれた文章なんですね。 もともと 仏教の主流は 修行や学問によって煩悩をなくし悟りを開くというものでした。
自分で努力しないで「お前の そのやり方は他力本願じゃないか」と言うけどこの他力と同じ 他力ですか?そうですね。 日本語の中には 仏教用語がびっしりと入り込んでますのでもともとの言葉から転用されてるというのは 随分あるんですよ。 これ 本来 仏教の大切な教えなんですけどもあまり よくない事として転用されたりするので他力本願もですね…「人任せ」というようなそんな意味に使われてますよね。
親鸞という人は こういう面に関しては 本当に厳しいところが。 親鸞という人は20年 厳しい修行をした人なんですね 比叡山で。 京都の下級貴族の家に生まれた親鸞は 9歳で出家。 20年間比叡山で修行を続けましたが煩悩が消えない事に苦しんでいました。 親鸞は念仏者の道を歩み始めます。 しかし やがて旧来の仏教勢力から糾弾され法然と親鸞は 四国と新潟に流罪。 4年後に赦免され関東に移った親鸞は僧侶でも俗人でもない非僧非俗として庶民と生活しながら教えを広めました。