この日本の消防というか江戸の消防でございますが町火消と定火消。 大きく分けますとこの2つぐらいがあったようでほかにも いろいろ細かいものはございましたが町火消というのはご案内のとおりこの いろは四十八文字をそれぞれの組に致しまして大岡越前守が 幕府の命を受けまして 作りましたのがこれが 町火消。
早くに まあ 火事見舞いありがとう存じます。 おい うちの方からもちゃんと 火事見舞いは出してんだろうね?あ~ そうか。 岡本屋さん?あ~ 立派になりなすったね。 どこで どうしてっていやあ番頭さんの姿が見えないがどうしたんだい?」。 「番頭さんは まだ蔵の折れっ釘へぶら下がっています」。 ええ?番頭 番頭」。 「おい 番頭。 いや まあ半分の事もできませんがそれでも ハッハッハッまあ 一人前の仕事を どうにかこうにか できますがね。
「いえ 私も お礼を差し上げたいと申し上げたんでございますが『このまんま ご無礼致す』とこう申されますのでまあ それでは お礼は差し上げないに致しましてもせめて 手前どもの主人からご挨拶を申し上げたいんでどうぞ お待ち下さいますかとお願いを致しまして」。 ああやっていろいろと手助けして下すって土蔵の目塗りもして下すった。 それを お前さんお礼を言うのに 何だ台所の土間っていうのは。 台所の土間においでになるのは若旦那でございます。