100分de名著 歎異抄 第2回「悪人こそが救われる!」

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この番組のまとめ

今回のテーマ 「悪人」という事で「悪人こそが救われる」と「歎異抄」は言ってるんですよね。 「悪人正機説」などと 日本史の教科書にも出てきたりしますよね。 ところが 世間の人は普通『悪人でさえ往生するのだからまして 善人は言うまでもない』と言います。 「悪人でさえ 往生するんだからまして善人は言うまでもない」だったらああ そうだろうと思いますけど逆ですよね。

本当に煩悩を滅する事ができるのかというような話になってくるとほとんどの人はその煩悩を滅して悟りを開くという事はできないという事になれば…意外に 他人に頼れる人の方が救いやすかったりとか協力しやすくて更に広げて 解釈しちゃうと自分が善人だからと思ってる人が一番 やっかいと言えばやっかいですよね。

19世紀のデンマークの哲学者にキルケゴールという人がいるんですけどもこの人が やっぱり似たような事を書いてまして。 親鸞83歳の姿を描いたと言われる肖像画。 動物の骨や皮に囲まれた僧侶の肖像画は他に類を見ないといいます。 なぜこんな肖像画が描かれたのか。 そこには 親鸞の人生が大きく関係していました。 流罪先の越後そして 流れ着いた関東で「悪人」とされていたのです。