キュリオシティの着陸を成功させた技術者たちも加わり火星有人探査計画の可能性を探っています。 火星有人探査用の打ち上げロケットもここで造られる予定になっています。 火星探査に使われる SLSにはこのような ロケットエンジンが6基必要です。 B試験棟は アポロ計画で使用されたロケットエンジンのテストをするため人類が 初めて地球の軌道を離れるためのロケットが火星探査に必要な装備を全て運ぶには最低でも 7機の打ち上げロケットが必要だと NASAは考えています。
特に大きな課題は 宇宙飛行士の心身の健康を守る事です。 アポロ11号の時代 宇宙飛行士に選ばれるタイプは決まっていました。 優れた反射神経と屈強な肉体を備えている事がしかし火星に向かう宇宙飛行士には違う能力が求められています。 宇宙飛行士に向いたタイプは昔から 決まっていました。 火星に向かう場合それよりも長い期間無重力状態で過ごさなくてはなりません。 無重力の状態では宇宙飛行士の骨や筋肉が衰えていきます。
そのような事が起きないよう女性の宇宙飛行士には男性よりも少ないテストステロンを処方するなど何らかの対策を講じなくてはなりません。 宇宙飛行士の体力を維持する手段として 注目されている宇宙飛行士は 狭い宇宙船の中で常に同じ仲間と過ごしています。 しかし この研究は宇宙飛行士の精神状態を確認するためのもので安定を維持するためのものではありません。 無人探査機キュリオシティの測定によって火星の表面に降り注ぐ放射線の量は地球上の数百倍に上る事が分かりました。
だから 数人を火星に着陸させるとなれば機体の総重量は40tくらいになるでしょう。 着陸の際 重要になるのは機体の重さと 大気の抵抗のバランスです。 できるだけ大気の抵抗を大きくして大気圏内で スピードが落ちる方が着陸しやすいんです。 しかし はるかに大きな有人探査機の場合状況は違います。 火星への有人探査とは火星に到達し無事 地球に帰還して何があったのかを報告する事です。 宇宙飛行士を 片道切符だけで火星に送り出す事は許されません。