これまで武蔵のイメージとはちょっと違った姿が分かってきたところですがいかがですか?私はですね 前回終わってからこの「五輪書」はちょっとね 試合に似てるんで。 でも 天下無双が書く分には先生は 他の流派の事はどう考えておられたのだろう?「風の巻」は 他流の事について書かれている。 それから「太刀の構え」に こだわったりやたらと たくさん「稽古の形」がある流派もある。
武蔵らしい考え方を書いています。 だから 武蔵はね 秘伝とか究極のものがあるとは言わないんですね。 というのは当時は 剣術の流派って奥義を教えてもらう時というのはその奥義は 親兄弟であっても決して漏らしません。 だけど それは武蔵は真っ向から否定する。 僕の弟子には また違う教え方のできる人だったんでそう考えると 武蔵タイプ。 「空」といったらやっぱり 仏教でいう「色即是空」とか「空即是色」とかっていう仏教の 非常に深遠な哲学みたいな事を つい思いがちなんですが武蔵は全く そういうのとは別ですね。
もっと心を正しくして大きく見ればそれが 自分自身のひいきの心自分だけの ひいきの心であったりあるいは自分の目がひょっとしたらゆがんでるのかもしれない。