古典芸能への招待 五代目中村雀右衛門襲名披露▽口上▽祇園祭礼信仰記 金閣寺

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この番組のまとめ

スタジオには五代目中村雀右衛門さんがしみじみとありがたいな というふうに感謝している次第です。 芝雀という名前を昭和39年に襲名させて頂いて京屋という中で自分の鑑といおうかまあ いわば そういう目標みたいなもので雀右衛門という名前は見ておりましたのでこんなに早く 自分が雀右衛門という名前を襲名するとは夢にも思ってないような存在でございます。 何とぞ 五代目中村雀右衛門さん末永き御贔屓 お引き立てを賜りまするよう私よりも ひとえにお願い申し上げる次第にござりまする。

まずもって 芝雀さんの五代目雀右衛門 御襲名お喜び申し上げます。 何とぞ いずれも様には五代目雀右衛門さんをどうぞ 末永く御声援賜りまするようにまことに僭越ではございまするが私よりも ひとえにお願い申し上げ奉りまする。 まずは この度の芝雀さんの五代目雀右衛門 御襲名まことに おめでとうございます。

新雀右衛門のにいさんとは 昨年の私の襲名披露におきましては「河庄」において 相手役の小春を務めて頂きました。 何はともあれこの度の五代目雀右衛門のおにい様の御襲名子役の時から 同じ舞台に立ちまた 大人になりましてからは若手の歌舞伎公演や勉強会などで共に修業してまいりました心よりお祝いを申し上げまする次第にござりまする。 何とぞ新雀右衛門をはじめ 京屋一門弥栄に栄えまするよう皆様方の御贔屓お引き立てのほどを不肖 私よりも ひとえにお願い申し上げ奉りまする。

一方で 「金閣寺」雪姫ですとどんなところですか?「金閣寺」は 今回2回目でございますけれどもまた 残っております映像等を何度となく見てその中でやはり 雪姫の風情ですとかそういったものを お客様にお伝えしなくちゃいけない。 最後になりますがこれから 6月の博多座以降も全国で襲名披露公演が続きます。 「四代目の雀右衛門はすばらしかった。 でも 五代目の雀右衛門もだんだんよくなる感じがするね。

さん候これなるは此下東吉。 刀を鞘に納め乍らに 座につけば聞き及ぶ此下東吉とは 汝よな。 と詞の下 家来に持たせし大小を 渡せば取て 遉の東吉ありがたく存じ奉る。 お言葉には ござりますれど未熟不鍛錬の某何とて 君のお相手は。 いざ 御相手と東吉がこは 一段とよい おなぐさみ。 千々に 大膳は先手の石 打つや 松永を討て取る 岡目八目軍平がいっそ この身を打ち任せあいと 返事をつい一言。 と東吉が 向う敵は小田春永ついたら大事か取ってくりょう。

件の一腰 抜放し 滝に写せば 怪しむ雪姫が 隠せば隠るる 希代の剣 手に持ちながら 松永も 姫はすかさず 身繕い 守り詰めたる大膳が 刀奪い取り とっくと見てこれぞ 尋ぬる倶利伽羅丸。 父 雪村まで伝わりしが河内の国 慈眼寺山灌頂が滝の本にて父は討たれまことはこの剣を見いだそう計り。 縛りからむる その所へ ずっと出でたる此下東吉この東吉が お目見え初めいで すっぱりと致してくれん。 刀抜く手を とどむる大膳こりゃ 待て 東吉。 小田家にて 千貫取らば 二千貫一万石も思いのまま。