血液の流れが止まれば通常の体温では脳細胞は 5分で死に始めます。 流れが 何分か止まるだけで脳細胞は死に始めます。 体温を 18℃まで下げても1時間後には脳細胞が死に始めます。 細胞の寿命が来ると調節遺伝子はシグナルを発し細胞に 自らを破壊する酵素を作らせます。 プログラムを修正し 細胞が自ら死ぬのを止める事ができれば死を回避したり死者をよみがえらせる事も可能になるかもしれません。 細胞に組み込まれたプログラムに働きかける事が重要だと考えています。
しかし それは許される事なのでしょうか?ロバート・ランザは 生物工学の分野で多くの業績を成し遂げ現在は バイオテクノロジーの会社で科学部門の責任者を務めています。 ガウルの細胞から DNAを取り出しアメリカの牛の卵子に注入しました。 いつの日にか人間のDNAを使って死者の生きた細胞が保存されていれば理論上クローンを作る事は可能です。 今の技術なら 通常のヒトの胚と遺伝子的に全く同じ胚を作る事ができるんです。
異なる形のレンガが組み合わさって建物が出来ているように細胞が組み合わさって臓器が出来ているんです。 レンガを 1つずつ積んでいけばビルを建て直せるように細胞を 1つずつ組み合わせていけば私たちは細胞を組み合わせるための臓器の外形を作り出しているんです。 心臓の外形に新鮮な細胞を注入するとブタの臓器の細胞を取り除きそこに 移植を受ける人の幹細胞を注入し人間の臓器を作る事もできます。 医師たちは 過去数十年にわたり心臓発作を起こした患者の心臓再建術を学んできました。
膨大なデータを集めコンピューターの分析能力や検索システムの機能を飛躍的に高めればその人の人格をかなりのレベルで再現し家族や友人と交流する事もできるようになるでしょう。 神経科学者のケン・ヘイワースは脳保存財団という研究組織の代表を務めています。 脳内の神経回路や 分岐点全体を「コネクトーム」と呼びます。 コンピューターが壊れても記憶装置が保存されていて完全なコピーを作る事ができればデータは半永久的に残ります。
石黒の研究室では アンドロイドと人間の関係性についてさまざまな角度から研究しています。 人間と アンドロイドの関係性で重要な要素は何かを考えるためどうもありがとう。 一方 「ジェミノイド」と名付けられたモデルは人間に 限りなく似せて作られたアンドロイドです。 このような体に デジタル化された心を組み込んだら人間の脳をアンドロイドに直接つないで頭で思い描いたとおりの動きをアンドロイドにさせる研究をしています。