地球ドラマチック「マンモス研究最前線!」

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この番組のまとめ

マンモス類の最後の種であるケナガマンモスは25万年もの間 地球上に生息しそのほとんどがおよそ1万年前に姿を消しました。 一方で マンモスステップと呼ばれる大草原もありました。 マンモスなどの巨大草食動物にとってマンモスステップは理想的な環境でした。 マンモスステップは北アジア ヨーロッパに広がり更に 北アメリカの大半を覆いました。 およそ200万年前更新世の初期に南方マンモスの群れがベーリング海峡を渡って北アメリカ大陸に移動しました。

一方 ユーラシア大陸ではステップマンモスが現れ更新世の終わりに登場する最後の種ケナガマンモスへとつながっていきます。 ケナガマンモスは適応を繰り返しましたが根本的な構造が変わる事はありませんでした。 2008年にはケナガマンモスと現代のゾウのDNAが99%同一である事が分かりました。 また ケナガマンモスはゾウと ほぼ同じ大きさのため日々の過ごし方も似ていたと考えられます。 現代のゾウと同じくケナガマンモスも群れを作っていました。

この日 採掘場ではマンモスの骨は見つかりませんでしたがザズラの同僚が川の浅瀬でマンモスの牙を発見しました。 牙を調べる事でそのマンモスの種や死亡時期 死因を明らかにするためです。 層には そのマンモスの生涯における重大な出来事が記録されています。 フィッシャーはカナダで見つかったオスの牙は健康なマンモスのものである事を突き止めましたが年齢は特定できませんでした。 オスのマンモスは繁殖期になると通常 何も食べなくなります。

残ったマンモスの骨はテントを支える頑丈な柱として使われ脂肪は 木の少ないマンモスステップでまきの代わりとして燃やされました。 およそ1万3000年前ケナガマンモスを始めとする巨大動物の4分の3以上が姿を消しました。 しかし 乾燥したマンモスステップは湿気の多いツンドラに取って代わられマンモスは徐々にヨーロッパから姿を消していきました。 その後 数千年の間マンモスの貴重な生息地として残ったのがシベリアでした。