NHK俳句 題「黴(かび)」

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この番組のまとめ

♪~「NHK俳句」司会の岸本葉子です。 浜田さんは黴の生態をご研究で日本だけでなく世界の黴も収集なさっています。 植物の場合には葉緑体といって要するに 光が当たったら自分で自活できるんですよ。 黴の場合は 体の中に葉緑体がないのでね何かに寄生して生きていかなくちゃ…。 だから この蛇笏はこんなとこにも黴が生えるという事ともう一つは 手元にあった懐紙でパッと拭いてみたら「あっ 意外に簡単に取れちゃったな」というある意味 一つの発見を やっぱり表現してるんでしょうね。

意表をついた句になります」とテキストの兼題解説に書いたんですが今回 最も珍しかったのがこの黴でした。 骨董の お抹茶茶碗か何かかなと思ったんですが「糸底の黴 景色」と言っているので褒めているんですね。 剣道も含めて 今回道着の句は多かったんですがこの句は 今の自分が昔の自分の体格のよさに驚いているのが面白いところです。 よく 言いますけれど作者にとってそれが「ヤマボウシ」だったのならばそれで十分に 季語は動かないと私は思います。

…で その陶器の場合には割と よく生えるのは黴も 年を取るんで年を取るとですねだんだん こう…だんだん くすんできて最後は黄土色になっていくんですよ。 黴をめでているところが黴愛の浜田黴博士としてはとても ひかれる…。 正木さん今日は どんなポイントでしょうか?俳句は 2つの部分で構成するという事です。 先月も 同じ事を言ったんですが先月の場合は 五 七 五とバラバラになっているものを今回は 逆に一続きになっている句を2つに分けるという添削です。

これはですね洞窟の… 洞窟というか鍾乳洞ですね鍾乳洞の中に コウモリがいっぱい いるんですけどコウモリのフンが好きな黴なんですね。 …で この黴はヨーロッパにも 同じような黴があるんですけどもこのヨーロッパの場合と 日本の場合と遺伝子も共通でなぜ そんなに共通してんのかなというのはちょっと興味深いですけどもね。 …で 4つのポイントに分けてこの句を鑑賞してみたいんですが一つは表記のもたらす豪華さです。 「靡く 黴天鵞絨」といういずれも 画数の多い漢字が表記的にも美しくて豪華です。