日本の話芸 古今亭志ん輔 落語「火焔太鼓」

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この番組のまとめ

どういう事かってえと所帯を持つとかいわゆる 引っ越しをしようなんというような時にはまっ 道具屋さんでもっていろいろと都合する。 道具屋さんという仕事が大変に身近にあった。 まっ 道具屋さんといったってピンからキリですね。 この客は うちの… 例えばこの長火鉢に ほれ込んで入ってきたなと思うってえと「失礼な事 言うなよ。 100万で あっという間に売ってしまうというのがこりゃうまい道具屋さんだそうですね。 そういう人間に お前長火鉢 薦める事はねえだろうよ」。 「キャッシュだよ」。

「また あなたですか?あなたね 来るたんびに『珍しいもん 珍しいもん』ってねそんなに そうそう珍しいものなんてね あるもんじゃ…あっ!手紙は どうです?」。 「いいね 手紙!手紙とかね 質屋の古い証文ああいうのはねちょい 細工するってえといい飾りになるんだよ。 これはね 小野小町が清水次郎長に宛てた手紙だね」。 本当に 全く!『主! このタンスは いいタンスだね』。 『甚兵衛さんこの火鉢 いい火鉢だね』。 『何だか知らないけど火鉢と甚兵衛さん夫婦と一緒に買っちまったようだ』って」。

「嫌だね 全く お前さん太鼓なんてものはね際物といって初午前とか 祭り時そういう時しか売れないのよ本当に全く そんな難しいもんがお前さんに扱える訳ないだろうよ 本当に!見してごらん!」。 「もう やだね 全く お前さん一分 どぶに捨てるようなもんじゃないかよ!本当に冗談じゃないよ 全く!」。 間に入って… ゴホッ!ズンズンズンズンズン!」。 ズンズン。 ズンズンズンズン…ズ~ン ズ〜ン ズ〜ン ズ〜ン!」。

「まあ そう硬い事をおっしゃるな アハハハ!殿様は どこで太鼓の音を聞いたんだい?」。 若侍 み~んないなくなっちまうっていうとお前さん へな~となったところへ下から アリが ゾワゾワ ゾワゾワ…。 そんな事はないけれどもねお前さんが 売れた 売れたってどうぞ 一分でもってお買い求め願いますってポ~ンと売っちまわないてえとねあの太鼓はあのタンスの記録を抜くよ。 「本当に分かったね?今度しくじったら 今日はね晩飯抜きだよ!」。 「ええ あの~ 道具屋で」。 「道具屋? おお 聞いておるぞ。

無理無理 無理無理 無理無理無理 無理!無理だよ 買うわきゃないよ本当に 全くな~。 「聞いてなかったのか?あの太鼓は いくらだ?」。 ず~っと まけて今晩一晩中 まけますから」。 では どうだ?あの太鼓 3百金ではどうだ?」。 どなたかさん3百金願いたい。 これで 二百五十両」。 「よござんすか?じゃ 伺いますけれどもあ… あの太鼓何で 3百両なんてえ金でう… 売れたんすかね?」。 何でも あの太鼓は火焔太鼓とか申してああ~っ… 気持ちが悪くなってきちゃったよ。