ETV特集「曜変~陶工・魔性の輝きに挑む〜」

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この番組のまとめ

♪~現代人のみならず その美しさは織田信長や徳川家康など天下人をも魅了してきた。 曜変が誕生したのは800年前の中国・宋の時代。 そして この科学分析の結果を元に挑んだ 曜変の完全なる再現。 曜変を再現するために原料に使ってきたのは中国の土。 曜変は 鎌倉時代 中国からの交易品として 日本に伝わった。 そして 曜変は天下人たちの権力の象徴にもなった。 曜変は 世界の陶芸史の中でもずばぬけた価値を持つ。 発見された曜変は杭州の古美術商が買い取った。 出土した曜変を詳しく分析できれば製法が分かるかもしれない。

杭州で科学分析がかなわなかった陶芸家の長江さん。 父の遺志を継いで曜変に挑み始めた長江さんだが家業を守りたかった長江さんは父に反発し激しく衝突を繰り返した。 曜変は 長江家の宿命だ。 世界初の科学分析を実現するために文化庁への手続きや館内の調整に動いた。

今回 分析を担当するのは東京理科大学の中井教授のチーム。 明治維新後幕末で財を築いた藤田家が水戸藩からおよそ9億円で買い取った。 曜変は 特別なものが入っているという説に対しても長江さん親子の酸性ガスのやり方が正解に近づいている事が分かってきた。 今 長江さん自身は使っていない酸性物質だ。 研究チームは 長江さんの作品と国宝の成分を比べてみる事にした。 長江さんの作品と国宝では 特にケイ素とマンガンで違いがあった。 実は 焼く時の窯の中の湿度は科学分析しても分からない。