NHK俳句 題「緑陰・木下闇(こしたやみ)」

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この番組のまとめ

そして 今日のゲストはイラストレーターの赤井稚佳さんです。 私のね 句集の表紙を描いてほしくてもう 赤井稚佳という人の絵を初めて見て絶対 この人に描いてほしいと思って…。 今日の兼題この「緑陰」と「木下闇」。 夏井さんどんな特徴があるんでしょうか?「陰」に対して更に「闇」と来る訳ですからこの違いっていうのね大事なところなんですけど どう?「緑陰」はやっぱり 新緑の緑とか太陽の光の黄色そして 空の青。

しかも木があっての「木下闇」ですからこれは 悪いけどかなり 闇というものが見えてるって事になりますよね。 そして 匂いは どう?「木下闇」は強そう。 「木下闇」は たっぷり。 「緑陰」は そうでもない?でも やっぱり イメージはあるけど「木下闇」ほどの事はない。 それに対して 「木下闇」はグッと 下に来ますね。 だから 上から見たら「木下闇」と「緑陰」はほぼ一緒なんだけど横から 明るさの成分で見るとこれだけ違うっていう事なの。

さて 赤井さんこちらの入選九句どの句が特選に選ばれるでしょうか?私の好きなのは1番の「その先を聞きたく木下闇へ入る」です。 夏井さん この一席しかもこの句のオリジナリティーっていうのは一つの木下闇には必ず 一つの「遠野の物語」を持っているんだよという…。 読むたんびに 私はね非常に不思議な気持ちになるんですけれどもこの句と こう がっぷり四つでね鑑賞していくと「緑陰」という季語と「木下闇」という季語を両方 含んでる句じゃないかなという気がだんだん してきたんですよね。

そやけど 人をおとしめてそんな ひどい悪口と違て例えば 「あの人 西東三鬼私らの事老婆やなんて言うてはる。 赤井さん 今の描き分けのポイントはどんなところでしょうか?「緑陰」は 上を見上げて…。 で 句 上から読んでいった時に「緑陰 三人の老婆 わらう」という映像まではくっきりと見えるんですが「わらへりき」と言った瞬間に「緑陰」も「三人の老婆」もだから これ 緑陰からその向こうにあるブラックホールみたいな木下闇までを つないでくれる不思議な句だなと思って。