幼い頃から 骨に魅了されてきたギャロッドは世界中の博物館や 大学の依頼を受けて 骨をつなぎ合わせ骨格標本を作っています。 骨は 脊椎動物のさまざまな行動と深く結び付いています。 ギャロッドと一緒に 骨と動物の生態との関係を探りましょう。 脊椎動物には 脊椎骨が組み合わさって出来た 脊柱いわゆる 背骨があります。 動物の動きを理解するには 脊柱いわゆる背骨に注目する必要があります。 強度と柔軟性を兼ね備えた 背骨は筋肉が付着する部分でもあります。
そのため 関節部分一つ一つの動く範囲は私たちが思うほど大きくありません。 この動きを可能にしているのはテナガザルの 特殊な手首の骨です。 テナガザルの手首の関節は球が くぼみの中にあるような形をしています。 手首の特殊な構造のおかげでテナガザルは それほど労力を使わずに驚くほど俊敏な動きができます。 この骨は 手首の種子骨という骨から伸びている事が明らかになりました。 種子骨は 腱が関節の上を通る場所に見られる骨で例えば 膝の膝蓋骨も種子骨の一種です。
コウモリも その一つです。 コウモリは 翼竜と違い 親指だけが物をつかむ かぎ爪になりました。 コウモリの骨は 柔軟性に富み飛行中にかかる 大きな力に対応できるようになっています。 驚いた事に コウモリは世界に およそ1,000種いて種の数の多さでは 哺乳類の中でも上位を占めています。 柔軟性のある翼によってコウモリは 自由自在に飛び回り獲物を捕らえる事ができます。 何本もある肋骨同士を結び付け胸の部分の骨格を強くする役割を果たしています。
電子顕微鏡で見た鳥の骨の内部です。 どうやって垂直に飛び上がるんですか?スローモーション映像を見ると 地面を離れるという目的のためにハトが 全エネルギーを注ぎ込んでいる様子が よく分かります。 頑丈 かつ柔軟な足筋肉がついた胸の骨短く機能的な翼によって ハトは垂直に飛び立つ事ができます。 アホウドリの翼は 鳥の中で最も長く3.5m以上あります。 しかし 全く違う環境に適応するためケープペンギンはアフリカ南部の沿岸に生息する鳥です。