終戦直後 坂口安吾の名を一躍知らしめた 「堕落論」。 作家 町田 康さんが小説「白痴」の魅力と「堕落論」との密接な関係を読み解きます。
言葉を持ってなくて知的に障害があって普通の生活できないから普通の男性が 家 帰ってきて例えば衣服とかを そこら辺に散らかしても 「何してんの」とかそういうのオサヨは一切言わないから全く言わないからだから生活というものが 自分の精神生活の中に入ってこない。 伊沢の前に現れたオサヨは そんな生活の惨めさとは無縁な存在。
その前に この女性と二人で自分は 誰もいない方へ歩いていくんだっていうのはその女性と生きる事は世間とか 一般社会とか普通の世の中の状態では無理なんだけど偉大な破壊 愛情による破壊が生じた社会はある種 理想社会なんですよねこの人にとっては。 何も全部 破壊し尽くされた所でもう一回 生き返る事生まれ変わる事ができるかもしれないという「幻影」って書いてるんですけど「そんなのは 空襲時の幻影にすぎない」と書いてるんですけどその幻影を抱くわけですね。