地球の命を支える巨大なプラズマの塊太陽が消滅へと向かっているのです。 人類も いつか住み慣れた地球以外の場所へと引っ越さなくてはならない日が来るのでしょうか？天体物理学者のピーター・シュレーダーは太陽など恒星の研究をしています。 宇宙論の研究をしている同僚は学校で講演をする度子供たちから「太陽は どんどん大きくなって地球をのみ込んでしまうのではないか」と聞かれるそうです。
月の重力が 潮汐力として地球の海に潮の満ち引きを起こすように地球の重力も プラズマに影響を与え太陽の形を変えるのです。 地球と太陽の潮汐相互作用を定量的に計算する方法を今から ５０億年ほど後に死にゆく太陽は その燃え盛る炎に地球を引きずり込みます。 そのため 軌道を変えるほどの影響を与えるには小惑星を 毎回 可能なかぎり地球に接近させる必要があります。 小惑星帯の外側から出発して１万年に１回だけ地球のそばを通り過ぎるのです。 計算では 小惑星は １００万回地球に近づかなくてはなりません。
冷たい暗闇の中で人類は どのようにしてエネルギーを得ればいいのでしょう？カリフォルニアの ある研究所では地球上に人工の太陽を生み出す試みが行われています。 そして カリフォルニア州のローレンス・リバモア国立研究所の幹部です。 核融合により水素の原子核の陽子はその質量の０．７％を純粋なエネルギーへと変えるのです。 核融合反応を起こす事に成功すればレーザーの照射に必要な分を差し引いてもなお 多くのエネルギーが得られます。
アルベルト・アインシュタインが発見したこの方程式 Ｅ＝ＭＣは質量を持つ あらゆるものにはエネルギーがある事を表しています。 しかし ウェストモアランドは宇宙には 核融合よりもはるかに効率のいいいわば エネルギー工場が既に存在していると言います。 ブラックホールでは 質量の ほぼ１００％が純粋なエネルギーに変換されます。 ブラックホールからの脱出に伴う放射エネルギーはどれくらいなのでしょう。 ブラックホールが生み出す放射エネルギーを利用して宇宙船を押し出し前進させるのです。
アンソニー・アギーレは カリフォルニア大学サンタクルーズ校の宇宙学者です。 アギーレは また「インフレーション」と呼ばれる宇宙の進化モデルからこの反重力の力が宇宙を膨張させます。 今日 世界最高温度に到達できるのはスイスにある「大型ハドロン衝突型加速器」です。 宇宙を創るには 太陽系ほどのサイズの 衝突型加速器が必要です。 これから数十億年のうちに宇宙旅行時代を生きる人々はパラレル宇宙を生み出す事ができるかもしれません。