でも恐怖というのは経済学と関係があるんですか?そうなんですよ。 まあ それではね恐怖と経済学の話 しましょうか。 フッ!お父さんは 怖いものとかあるの?えっ? そんなことは言わなくても わかってるだろ?ご存じですか?例えば 株などの価格変動に関する予想のバラツキの大きさは「恐怖指数」と呼ばれます。 人が物事を判断するときに恐怖が どのように作用するのか行動経済学の研究をもとに解析していきましょう。 「恐怖の経済学」。
有名ですよね 「ノストラダムスの大予言」。 16世紀 フランスの医師で 詩人のノストラダムスが発表した「予言詩」。 なんで 19までの人生で あんなに痛い歯医者に行かないといけないんだと思って 治療を怠って のちのち すっごいよく読むと 無理やりこじつけてるっていうのもいっぱい ありましたけどね。 お二人は 「世界終末時計」って聞いた事あります?核戦争などによる 人類の危機的状況を 時計を使って表したもの。
私の専門分野の1つで 行動経済学というのが あるんですけど判断は早いのですが 結果に偏りがあることが多いのです。 目立ったスキャンダルとか 大々的な報道なんかが あったりとかあるいは 個人的な経験なんかがあったとすればそれをもとに これは こういうもんじゃないかっていうふうに判断してしまうということなんですよ。 自分たちの生活を脅かす危険なものに みんなその想起可能性ヒューリスティックが働くことで深刻な判断ミスなどが引き起こされるっていうことがあるっていうことなんですね。
大竹先生 ここ 遊園地ですよね。 まずはね 何も聞かないでお二人にはですねこの心拍数を測る器械で心拍数を測ってください。 いや~さ ここにいるだけで今 測っている間も 心拍数高くなってるからね。 真壁さん 心拍数が上がるってまさか 遊園地も怖いんですか!?ちょっと 怖いね。 心拍数が それで上がってるって…。 真壁さんは Aの賞金よりも高くなった途端に Bの袋を選択。 又吉さん ジェットコースターに乗る前は1,200円で不確かなBの袋を選びましたが…。
6人中5人が ジェットコースターで恐怖を感じたあとで赤と白の数が不確かなBを選ぶ賞金の金額が アップしたのです。 ジェットコースターで 恐怖を感じたこう2つの Aっていう袋とBっていう袋「確率論」っていう本を彼は出してて その中で……っていうふうに呼んだもので有名になったんですよね。 今回の実験 ジェットコースターに乗る前はBを選ぶ最低額の平均が1,137円だったのに対し恐怖を感じたあとは 1,262円。
何の条件も与えずマンションの住民に選んでもらうと全体の10%が分譲価格は安く耐震性の一番低いタイプ1を選んだのです。 この人たち やっぱりちょっと 強い地震があると今 住んでいるマンションの耐震性がタイプ3と同じだと想定してもらうと 当初タイプ1を選んだ人のほとんどがだから これは 全部 あのうえ~と 合法的な建物ですけどみんなが 標準仕様をタイプ3ぐらいにすればこういうのを 「リバタリアン・パターナリズム」って言うんですけど。
つまり 政府などが市場に介入する場合でも個人の意志決定を尊重する という立場を取るのがリバタリアン・パターナリズム。 「リバタリアン・パターナリズム」というスイーツがあったら人気 出ますか?確かに これだったら多分 売れるだろうね。 おすし~!こういうふうに 恐怖心というのはとにかく私たちの選択というのを誤った方向に導く可能性っていうのは やっぱり あるわけですね。 そこを うまく刺激すると経済学から見て客観的に考えて望ましいっていう方向にも私たちが 自主的に選んでいけるというふうに使うこともできると。