コンピューターと同じように他人の脳を ハッキングできる可能性があるからです。 パスワードや クレジットカードの番号など個人情報を守る事がいかに重要かは ご存じでしょう。 人間の思考に侵入するには神経回路独自の論理を解析する必要があります。 セーラムは 舞台上での経験と心理学者としての研究を通じて例えば スイッチ1を押したらどうなるか 見せてあげて。 心理学者は こうした意図せぬ筋肉の反応を「情報漏れ」と呼びます。
神経工学者のフィリップ・ロウが最新のテクノロジーを駆使して脳内の思考を読み取る装置iBrainを作っているからです。 ロウたちが開発した アイブレインはかすかな電位変化を頭の表面で感知しどの筋肉を動かしたいのか読み取る事ができるのです。 アイブレインが読み取れば 外部とのコミュニケーションが可能になります。 ここで得られた脳の活動パターンをもとに画面上のバーチャルハンドを動かして文章を作りコミュニケーションがとれるようにしたいと考えています。
では 人の思考を書き換える事はできるのでしょうか?ある神経科学者は 素人をたった一日で専門家に変えてしまう装置を開発しています。 例えば アインシュタインのような物理学者ピカソのような芸術家ネルソン・マンデラのような 偉大なリーダー。 もう一つは 非常にリラックスした状態で出るシータ波です。 スタンフォード大学のデヴィッド・スピーゲルは精神科医ですがあるテクニックを治療に用いる事で物議を醸しています。 そのテクニックとは 「催眠術」です。
実際は カラー画像を見ているにもかかわらず色が見えなくなったと言った時紡錘状回の活動が減少していました。 催眠術によって被験者の頭の中が書き換えられそれが 彼女にとってリアルな体験になったのだと私たちは 加工されていない情報を脳で処理しそのあとで 意味を理解していると考えがちです。 しかし催眠状態に入るには 本人の意識的な選択が必要なので一定のセキュリティーがかかっていると言えます。 これが 脳のセキュリティーシステムに侵入するためのイラナ・ヘアーストンはイスラエルの心理学者です。
被験者は眠っていたので 一晩中匂いが出ていた事を知らず記憶もないはずです。 ここで 重要なのは被験者が 睡眠中の出来事を一切 覚えていない点です。 しかし 睡眠中に音と匂いを結び付けて人に 無意識の反応を起こす事ができるならあなたが支持する政治家の声と悪臭を称賛の代わりに 嫌悪を催す事になるかもしれません。 しかし そうした方法は 全て本当に脳をハッキングし人の心を プログラムし直すならもっと大胆な方法が必要なのかもしれません。