日曜美術館「禅 “円”が語る美とこころ」

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この番組のまとめ

禅宗美術の魅力を広く伝えたのが江戸時代の禅僧…ユーモアあふれる作品に 深いメッセージ。 謎めいた作品の魅力をひもとくと何かを語りかけてくる 禅宗美術。 ちょっと 敷居高い感じがするんですけれども実際 その禅宗と その周辺から生まれてきた作品の中には今 世界が注目する禅宗美術の傑作が 勢ぞろい。 室町時代 水墨画を吸収した日本の絵師たちは更に新しい画風を生み出していきます。 この絵は 狩野元信という絵師が描いた絵なんですけれども何が 禅宗と関係あるのかというところですよね。

続いては地味で渋いと思われがちな禅宗美術の常識を覆す作品です。 これは白隠という 江戸時代初期の禅宗のお坊さんが描いた絵でまさに達磨なんですよね。 白隠といえば 本当にもう 数々の達磨を描いてきてますけれども実際 どれぐらい描いてきてる…?分かんないんですけど一気呵成に引かれた太い線。 白隠のふるさとは 富士の裾野に広がる 今の静岡県沼津市。 それは 生きるか死ぬかまで追い詰められるほどその後 数年かけて病を克服した白隠はふるさとの沼津で小さな寺の住職となります。

豆蔵の豆とかけて 「まめ」 息災に生きていけますよという事をそんな白隠が 生涯にわたって繰り返し絵にしたのが達磨です。 それを追い求めて試行錯誤を繰り返した結果が数千枚の達磨だったのではないかというのです。 戦乱の世の中にあって敵に対しても 恨むのではなく禅という考え方は時代が移り変わっても人の心を まさに表しているものだからこそ84年の生涯で数万点の書画を残した白隠。 後に 慧可という名前になる達磨の弟子になる人なんですがそう聞けば井浦さん あの絵ですよね。