日本の話芸 桂南光 落語「佐野山」

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この番組のまとめ

さて 本日の私のお噺はですね「佐野山」と申しましてお相撲さんが出てくる噺なんでございますがこの お相撲というのは 日本の国技なんでございますけれどもまぁ ここんとこ ちょっと残念な事にねこの 上位陣が 日本人がほとんど おりません。 ですから 昔の歌にこの人はですね 身長が6尺5寸と申しますからただ まぁあのね 落語のほうにはねそんな強い 立派な相撲取りは一人も出てきませんねん。

ええ?小野川親方が 二階でお待ちかねでございます。 なあ? 親孝行は結構なこっちゃが相撲取りとしては間違うてるな。 「いや今日が 八日目やったな?明日が九日目あさって 明後日が千秋楽。 いや 私ゃ よろしけどね天下の横綱 小野川が八百長したてな事世間に知れたら ええ?この名前に 瑕がつきますがな。 それは親孝行や。 な?世間の人は うまい事を言うてるな『親孝行したい時に 親は無しさればとて 石に布団も着せられず』じゃ。 私ゃな 本当に親孝行は してみたい。

ええ?ズ~ッと 勝ってる小野川は分かりまっけど毎日 あんた ええ?負けどおしの あの佐野山堂島の 相場師の旦那衆も相撲の贔屓でございますが。 「あれはね小野川と佐野山の恋の遺恨相撲っちゅうやつだ。 「あのね茨木屋というのはでんなあの小野川が気に入ってこう 通うてまして吉野太夫これを くどき落としてズ~ッと 面倒見てましたんや。 ところがねこの度 あんた 小野川ああ 南の宗右衛門町に別の 若いええのができまして ええ?で 吉野太夫所 行かんとそっちばっかり 行とる。

明日は あの佐野山が土俵の上で投げ殺されまんねや」。 本当にね昨晩 うん あの佐野山がなあの茨木屋の前でウロウロ ウロウロしとりましたで」。 口が堅いでっさかい誰にも言いまへん』言うて今 聞いてきてかわいそうなんは お前佐野山やがな」。 おう噂をすれば なんとやら向こうから あんた佐野山 来ましたで。 「もし もし 佐野山 佐野関」。 おい 佐野山。 さぁ佐野山から致しますともう 勝つ事は決まっておりますので礼ばっかり言うております。

小野川と佐野山の名前を読み上げますともう お客は総立ちでございまして皆が皆 「佐野山 頑張れ~」「佐野関 しっかり 取れ〜」「佐野山~」 「佐野山〜」と 声がかかる。 昨日まで 何の人気もなかったあの佐野山が今日 私と取り組むという事で判官贔屓か。 さぁ これを きっかけに佐野山これが もう人生 最後の相撲やというので立ち上がりますといきなり 小野川の胸板をバ~ン バ〜ン バ〜ンバ~ン バ〜ン バ〜ンと張りだした。