私の 今日ご紹介する句は大学生の頃に作った果樹園が ず~っと仙台まで つながってましてそこの途中のカーブで 林檎の花が特に きれいに見えた時の句です。 また 季語によって 「君たちはまだ青林檎なんだよ」と言っているようでもありますね。 細谷さんこの「青林檎」は まだ若い?そうですね。 青林檎は若いですが林檎だけでも非常に 青春性を感じさせる句なんですけど「縦書きでせう」がとても面白くて林先生の「今でしょう。 その貴重な林檎箱をさまざまに活用して生きた時代が「太き桟」という言葉に集約されている感じですね。
秋は 林檎の真っ赤な そして春は 先ほど見た白い花が大地いっぱいに そんなところを私も想像しました。 私は…5番「林檎木箱に太き桟あり生きにけり」。 この 先生 一席特に どこがよかったでしょうか?林檎箱の横木が太かったっていうのが発見ですよね。 そして その太さが生活の骨太さに重なるで さっき おっしゃったように林檎の皮が梨の皮とはまた ちょっと違ってこう 途中で 少し狭くなりながら落ちていく感じが続いては添削のコーナーです。
さて 正木さんの年間テーマは「季語をめぐる人と風景」です。 それを林檎の色に使っている事でそのために一個の林檎が とてもダイナミックな力強いものに感じられます。 また 「肩」という言葉のせいで林檎が植物なのにちょっと動物的にも思われてダイナミックさの一因となっていますね。 男を考えるっていう句は時々 正木さんの句の中にも「男には飲み込む泪白桔梗」っていう句があって男っていうのは 男としてはちょっと意識しながら生きてるんだと思うんですね。