まず最初にお楽しみ頂きますのは神田陽子演じる「レ・ミゼラブルよりジャン・バルジャンとコゼット」。 ジャン・バルジャンはコゼットを捜し続けていたのです。 コゼットが 宿の主人からいじめられるのを目の当たりにしたジャン・バルジャンは…。 で その中のお話で ジャン・バルジャンという方が 刑務所を出ましてで もうパン一つ盗んだだけで19年も刑務所に入れられるというようなそういう フランスにも貧しい時代があったんですね。
「コゼットには お父さんも お母さんもいないの」。 「コゼット。 コゼットっていう名前 おかしいの?」。 コゼットちゃんかい。 じゃあ コゼットちゃんの奉公しているその旅館に泊めてもらおうかな」。 旅人を招き入れました所はそして 女将さんというのがもう ブクブク ブクブク太っておりますけれどももう欲張りな顔をしておりまして「あのね お客様 お泊まりになるんでございましたらね前金なんですよ。 じゃあ コゼット早くね ベッドの支度もするんだよ」。
おい コゼットや! ハハハッ。 さあ 丁寧におじぎを致しましたコゼットは戻ってまいりました時には抱えきれないような大きな かわいらしい人形を抱えておりました。 うわ~!」と泣きだしましたコゼット。 あなた ゆうべ あのコゼットを厄介者と言っていましたがもし それほど お邪魔でしたらどうでしょう?「え~っ! 50フラン!?あの1フラン50枚に 50!ハハハハハハ…。 では コゼットちゃん一緒に帰りましょう。
ある時 呉服屋の若旦那だという役者のようないい男と出会います。 江戸の名物を挙げた歌に火事 喧嘩 大名小路 広小路火消し 紫 相撲錦絵というのがございます。 その晩は 若旦那の心利いたるもてなしにもう ただ うっとり至福のひととき。 「若旦那」が いつの間にか「あなた」に変わってこの場合の「あなた」は1時間前の出来事をよ~く物語っております。 日本橋本町一丁目の太物問屋の若旦那吉之助という立派な旦那のできました おはな。
「若旦那ってぇのは「へっ あれが! へえ~」。 「おっ おはなお前 泣いてるな?若旦那が お見えなすったか?」。 「ええ今日の若旦那 何だか変なの。 いや お前 若旦那とは別れなくちゃならねえ事になったんだ」。 「それじゃ あの若旦那が…」。 「あっ 若旦那!」。 「分かった上からは若旦那と言われちゃあ決まりが悪い。 何を すき好んで呉服問屋の若旦那に化け込んでしびれ切らして 行い澄ますとんだ酔狂野郎と思いなさろうがまあまあ 父っつぁん笑わねえで 聞いとくんねえ。
2人が 手に手を取って路地を出ようとした途端!親父 吉兵衛がこれを見送っております後に10年以上の修業を経て講談の これからを担っていくお二人です。 時に 平成13年 神田松鯉の男らしい講談に憧れまして入門。 それからというもの師匠の教えを よく守りいつしか 日本一男らしい女流講談師となりました神田鯉栄でございます。 女優を目指しておりましてかれんな かれんな小さなつぼみが鯉栄さんは もともと 旅行添乗員。 だから 旅行会社の社長の座を打ち捨てて講談界に入っちゃったんですよね。
この時に 家中にうわさが立ちましたというのは「山内一豊は貧乏だからよき馬の蓄えもあるまいから今度の馬揃えは 病気と称して休むであろう」なんぞという陰口で信長公もこれをお聞きになりまして心を痛めておりましたが さて…。 柴田権六勝家をはじめとして丹羽五郎左衛門長秀池田勝三郎信輝 佐々内蔵助成政佐久間玄蕃允盛政明智日向守光秀前田又左衛門利家羽柴筑前守秀吉と信長公ご自慢 屈強のご家来。 大河内長四郎という子どもを従えまして庭先で遊んでおりますうちにふと 奥御殿の屋根に目をつけました。
秀忠公は庭下駄を履きまして長四郎のいる傍らへとやって参ります。 さあ こうして大河内長四郎竹千代のいる部屋へと向かいます。 両方 古典として有名なお噺なんですけれども鯉栄さんのは パパパパッていうあそこからもう聞きどころになりますしまた あおいさんがなさったね「わんぱく竹千代」。 これはね 「幼き日の家光」っていう題なんですけど「わんぱく竹千代」って名付けたのは兄弟子の松鯉先生なんです。
再び お籠が上がりますと奥州一関の藩主 田村右京大夫様のお屋敷に連れていかれて庭先でのご切腹という事になるのでございました。 四十七士の面々が本所松坂町 不倶戴天の敵吉良上野介の屋敷に推参をして仇討ちをしようという事になるのでございましたが。 明日の討ち入りを前に致しまして四十七士の面々が姓は違っておりますが同じ血が流れておりますという実の兄弟塩山伊左衛門の玄関先で…。
ついては この度 源蔵西国のさる大名に召し抱えになり明朝六つの出立明年は国詰ゆえ明後年いわゆる参勤交代において再び 江戸表出府の暁に改めて 御礼を申し上げると伝えてくれ。 それから しばらく致しますと当家の主 塩山伊左衛門が帰ってまいります。 「はい 変わった事とてござりませぬがご舎弟の源蔵様が お見えになられたようでございます。 源蔵様のお言葉を旦那様にお伝えしなさい」。
昨夜ばかりは この源蔵兄上のお言葉を よく守って方々に 恥ずかしからぬ働きを致したと伝えてくれ」。 昨夜 吉良邸において 源蔵が吉良殿見つけし際にご病気がちの義姉上に平生の御持薬にと言って差し上げくれい。 旦那様のお言葉をよくお守りになって恥ずかしからぬ お働きだそうで。 それから 旦那様呼ぶ子の笛は吉良様見つけた際の お手柄の笛だそうでございます。 最後にお楽しみ頂きますのは一龍斎貞水演じる「義士銘々伝三村の薪割り」です。
皆様方に より取り見取りで薪割り屋になって吉良の様子を探った。 「薪割り屋の次郎兵衛と申します」。 「だったら まあ ひとつ明日からね薪割り屋の次郎さんって事で本を正しゃあ 何のなにがし。 人様が言いたくない事を根掘り葉掘り聞き出そうそんな やぼなね一仕事終わってねお茶ごちそうになってひょいっと突き当たりの座敷を見た。 な~に竹屋喜平次光信って言やぁよ知らねえやつはあるもんかとうぬぼれてたのがこっちが いけねえ。
身には ボロはんてんボロのももひきをまとってはおりますが心の内は 侍のそれに相違なく筆 取り上げ 「御刀 研ぎ上げ所竹屋喜平次光信」。 なるほど これ 竹屋自慢の看板になりましたよ。 で この時に 内蔵助が三村を呼んで 渡したのが彦四郎 貞宗の刀。 黒羽二重 五所紋の衣類仙台平の袴。 大小 腰に手挟んで竹屋喜平次光信のもと。 さでも 今日 次郎公のいでたちいかにと見てあれば金小札緋繊乃大鎧草ずり長く いっちゃくなし大身の槍を小脇に抱え込み。 やあ やあ 竹屋喜平次光信に見参なさんて やって来たって」。