書き換えたりできるとしたらどうでしょうか?脳も ハッキングできるのでしょうか?脳に蓄積された データはコンピューターのように 0と1で成り立つものではありません。 人間の思考に侵入するには神経回路独自の論理を解析する必要があります。 マーク・セーラムはニューヨークの心理学者です。 セーラムは 舞台上での経験と心理学者としての研究を通じて人間が秘密を隠し通す事は不可能だと結論づけました。 心理学者は こうした意図せぬ筋肉の反応を「情報漏れ」と呼びます。
神経工学者のフィリップ・ロウが最新のテクノロジーを駆使して脳内の思考を読み取る装置iBrainを作っているからです。 ロウたちが開発した アイブレインはかすかな電位変化を頭の表面で感知し脳の機能には問題がない患者にとってアイブレインは大きな助けになるかもしれません。 「こうしたい」という意志が起こす脳波をアイブレインが読み取れば 外部とのコミュニケーションが可能になります。 その間 私たちの開発した装置が被験者の脳波を測定しアイブレインは それを感知しました。
いつもどおり被験者に 機能的MRIの中でさまざまな映像を見てもらいます。 データを解析する事で 被験者が何の映像を見ていたのか推測するのです。 これは 被験者が見た映像です。 左は 被験者が見た映像です。 研究チームは 用意した映像を見た人々が思いつきそうな単語脳から集められる情報量の多さには 驚くばかりです。 例えば アインシュタインのような物理学者ピカソのような芸術家企業の経営者も務めています。
スタンフォード大学のデヴィッド・スピーゲルは精神科医ですがあるテクニックを治療に用いる事で物議を醸しています。 では 自己催眠の状態に入るよ。 しかし 被験者は催眠状態に入っているのでその感覚を少しだけ いじる事ができます。 実際は カラー画像を見ているにもかかわらず色が見えなくなったと言った時紡錘状回の活動が減少していました。 催眠術にかかると想像力が感覚を凌駕するのだとスピーゲルは考えています。
しかし催眠状態に入るには 本人の意識的な選択が必要なので無意識の心を開く方法を発見したというのです。 専門分野は 睡眠中の脳の活動。 「視床」と呼ばれる部位は睡眠中の知覚情報を制御しています。 ここで 重要なのは被験者が 睡眠中の出来事を一切 覚えていない点です。 無意識に反応しているだけなんです。 この技術を 更に発達させていけば無意識を コントロールするのに利用できるとヘアーストンは考えています。