日曜美術館「至宝が伝える 天平の技術~第68回 正倉院展〜」

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この番組のまとめ

奈良国立博物館学芸部長の内藤 栄さん そして工業デザイナーの喜多俊之さんにお越し頂きました。 さあ 内藤さん 今年の宝物の傾向ですとか特徴というのはどういったところにありますか?今年はですね 「平脱」というこれは漆の面に金属を象眼する技法なんですがこの平脱技法の宝物がですね聖武天皇の遺愛品である「漆胡瓶」をはじめ数点ございます。 また聖武天皇の一周忌法要で掲げられました「幡」が出陳されておりまして聖武天皇を追悼する儀式がどういうものであったかというのも分かるところが今回の特徴だと思います。

デザイナーとして巻胎の技術というのはいかがでした?いや~ 職人の人たちが工夫して工夫してほんとに長い時間をかけてね作り出した技法だと思います。 日本の金属加工技術の成熟を物語る宝物です。 日本は当初 鉱石から金属を取り出す技術がなく朝廷に献上されたと記されています。 この課題を解決し 日本の金属の技術を左右したという宝物が初出陳されています。 7世紀に日本で最初に鋳造されたという貨幣 富本銭を銅とアンチモンで復元するというものです。 アンチモンが含まれた当時の富本銭。

聖武天皇の娘 孝謙天皇が1つの大幡と 49の小さな幡を国分寺 国分尼寺に配ったのです。 華やかな大幡には聖武天皇の冥福を皆で祈る思いが込められていました。 聖武天皇への思いをきっかけに発展した日本の織物。 聖武天皇は この大仏様の世界つまり盧舎那仏の世界にですね往生するという事を願っていたんだと思うんです。 実際の一周忌法要の時にはこの聖武天皇の魂をのせたこしを作りましてそれを185人の人が担いで大仏の所に持っていきそしてこの魂を大仏様の世界に送り届けるというそういうパフォーマンスがあったようなんですね。