こころの時代~宗教・人生〜「苦しきは人を隔つる心−私にとっての良寛」

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この番組のまとめ

新潟県の南部信濃川が流れる この地域は越後妻有と呼ばれています。 仕掛け人は 新潟県出身の北川フラムさん 70歳。 北川さんは地域に暮らす人たちにとって美術がどのような役割を果たせるのか問い続けてきました。 人と人 人と地域を結び付けるのが本来の美術の力だと言う北川さん。 北川さんが美術に取り組むうえで大切にしてきた良寛の思想とは どんなものなのかご自身の活動と共に話を伺います。 北川フラムさんと私 アナウンサーの桜井洋子は実は新潟県の出身で 同じ高校の先輩 後輩にあたるんですね。

それは どういう事でしょうか?アーティストっていろいろ出たがりだし何か したい人なんだけれどもだけど やっぱりこの地域に来ると自分の作品がある場所 土あるいはその作品の奥に広がるものを見せたいと思いだすんですね。 田園まさに荒れなんとするってそういう中でやっぱり もっと地球環境とか田舎とか都市とかそういうのと人間の関係を表したいとアーティストは思うわけですね。 これは すごく重要でアーティストは この場所の本当の特徴宝を発見してくれる。

帰国した良寛が身を寄せたのが国上山の中腹にある国上寺の五合庵。 それの… 何ていいますかねヒューマンな部分だけ伝えられているけれども例えば 自分の親類の子どもがどうしようもない という時良寛は怒れないわけですね「駄目だ」って 甥とか。

だから それに対して良寛が非常に反発したのは欠落して劣ってるものこそ人間なんであってその人間に くっつけていく修飾語みたいなものでそれにしても そもそも良寛との出会いはどういう事だったんでしょうか?僕が30ぐらいで同人誌みたいな…同人誌よりは もうちょっと社会的な雑誌を つくりだした事があって その時に石牟礼道子さんとかそういう人たちにも書いて頂いたんですが父親にも頼んで。

それは 本当に何ともしょうがないんだけどその時の僕の気持ちだし父親と僕との関係でそれは後悔してもしょうがないけどでも父親は 今思えば 自分も立て直してるわけだから息子に言われるのは つらいけどそれは分かってだから 立派な良寛じゃなくて立派になるかもしれない良寛の持っている 非常に当たり前な自分が恐らく思っている事と似てると思ったからそれを良寛は どういうふうにつくり上げていったかそれを自分も もう一度やらないと生きていけないんじゃないかと。

それは現世でありながら 何かもっと透明な世界みたいなのを体は もうガタガタになりながら雪の中で一人住むという事は雪の持っている強烈さというのを同時に自分の中で組織したんだと思うんです 意識として。 雪があって 春があってというのはものすごく大きいですからやっぱり それは良寛にとってのいろいろな社会的な厳しさというか大変さ プレッシャーにかわる一つの絶対的な どうにもならないものとして 雪を彼は捉えていた。

その 社会中心じゃない平均的じゃないそれぞれの発露というかそういったもの。 そういった総合的な生活芸術みたいなものが とにかく本来だったら 捨てられていくものそれを生かして外部の人たちが手伝ってここにある… この場合だと曲がった杉の木の柱とかあるいは板とか使ってますしそれを生かしながら建物を生かすと。 それで この地域の春の山野草とかあるいは秋のキノコとかそういう地元の食材を使って地元のおかあさんたちの料理もちろん これをメニューにしていくのはプロが入って いろいろ教えてくれるわけですが。