さて 今日の兼題はこの「枯野」ですが正木さん 冒頭の句は?はい 私実家が写真館だったんです。 「枯野」というと大自然を思い浮かべる事が多いんですけれど この句は人間臭い「駅裏といふ」言葉を取り合わせていて新鮮でした。
山 下りてきて視界が開けたらそこに 大きな枯野が広がっていたという場面だと思うんですけど「迫る」ですからとても大きな面積の枯野ですね。 で この方 山を下りてその枯野を横切っていくのかな~と思ったんですが。 私は 何か 枯野にやっぱり男女がいてで ここまで来て 「もしも… 君ともっと早く出会っていたら…」何か ちょっと優柔不断というか「行動を起こせよ」みたいな私のような人間は 枯野に置いて帰るかなとか思いました。 それでは ここから本日の入選句を振り返って蜂飼さんが一番お好きな句を伺いたいと思います。
以上 俳句作りの参考になさって下さい。 正木さん 今日はどんな「枯野」の句をご紹介頂けるでしょうか?私の先生の句です。 登四郎の主宰誌は「沖」といって今は 息子さんの能村研三さんが引き継いでおられるんですが「沖」といっても海の沖ではなくまずは 「枯野」といういわば 衰えの美意識があったという事。 それにもかかわらず上五には 「火」があって登四郎自身 穏やかな中にあったんじゃないか」と書きましたが この句ですね。