そして 「冬木となりにけり」っていうふうにねまた これ 季語 出てきて季重なりではあるんだけどももう一回ね その本格的な冬木となったっていうふうに捉えたところの うまさがありますよね。 こういう句だと思うんですけども杉本さんこの句 いかがでしょう?僕は ビジュアルアーティストなんでねその 言葉のイメージが発してそれから こう 絵になって頭に こう浮かぶっていうのがはい。 もうね 「名優」 「椿」とくれば黒澤 明監督の「椿三十郎」りんとしてますよね はい。
いかがでしょうか?やっぱり いろいろな見方ができてですね 俳句というのはネガティブにも とれるしポジティブにも とれるしその心の持ちようのひだっていうのはいろいろ変化して面白いなと思いますね。 杉本さんの その「海景」シリーズに触発されて作ったんですけどもこの展示自体もですね海から始まって海に終わるという非常に こう 何だろうなこう 時間の流れっていうのかなそれがすごく雄大に流れてるんですよね。
海を見てるともう何十世代 何百世代も前の人の考えや思いが自分の血の中にこう巡ってくるのが…復活してくるような気がするんですよね。 これ 柿本人麻呂の歌なんですけどねこれ 琵琶湖を詠んだ…海と言っても琵琶湖ですけどね。 そして やっぱり世界中の海を撮り歩いてきた杉本さんの思いっていうのかなこれが この一句にやっぱり籠もっていてねすごくね 杉本さんの…僕 代表句っていうか堂々とした一句だと思いますね。 それが やっぱり日本の諸行無常観っていう日本の美の根底に その諸行無常観っていうのがあると思うんですね。