日本の話芸 三遊亭金馬 落語「淀五郎」

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この番組のまとめ

もう一つの あだ名が皮肉団蔵ってんですね。 ちょいと 皮肉っぽいところがあるってんでそれ 皮肉団蔵 意地悪団蔵なんて言われたんですが芝居は実に うまい人だったそうですな。 時代ですな その当時 もうね稲荷町から上がってきた役者さんどんなに うまくても芝居が好きで好きでしょうがなくて役者になったというくらいのもんですから芝居茶屋ですから お得意さんがどっさり ありますわ。

大星由良之助が タタタタタタッ。 国家老 大星由良之助ただいま到着つかまつってござります」。 石堂右馬之丞という検使の役人がつっと立ち上がると「おお 大星由良之助とはその方か?苦しゅうない。 「ええ? 何? 判官のそばへ由良之助が行かない型が国元から 早かごを飛ばして鎌倉の屋敷へ飛んできて『お殿様~』って言ったら今 お腹を召すところだ。 なあ?石堂右馬之丞いうお侍はねああ 人情のある方だから『大星由良之助とは その方か?苦しゅうない近う参れ 近う近う近う』とお許しが出た。

四段目になって プツッと脇腹へ 刀を入れるというとそうすると 花道の七三まで由良之助が出てきてくれるけどそれから そばへ来てくれない。 で それとなくまた そのしるべを訪ねて暇乞いを致しましてさて うちへ帰ろうというんで中村座の横を通りますとガタガタ ガタガタガタ~ッと追い出しの音で…。 今日から こちらで栄屋の親方がお芝居してらっしゃるんだな。 よし ちょっと お邪魔しよう」ってんでね栄屋 中村仲蔵という この方がうちへ帰った頃をねらって「紀国屋って誰だ?…ああ 淀さんか!そうか そうか。

判官様が 由良之助を斬って殺すなんてそんな『忠臣蔵』 どこに…。 え? お前さんをね判官に抜てきしたのは誰だい?三河屋が後押しして お前さんをね名題に昇格させたんだよ。 三河屋はね もっと上手になれって上手んなるのを花道を七三で やりにくいの我慢して待ってんだよ。 あたしが由良之助でもそばへ行けないな」。 あの… 判官様が切腹しているから由良之助が そばへ行くんでねえ… ああ 三河屋も そう言った。