先人たちの底力 知恵泉「ゼロ戦開発の光と影~世界に通用する技術を生むには〜」

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この番組のまとめ

特に人々を驚かせたのは…今 世界の技術者たちの注目を集めるベンチャー企業のCEO齊藤元章さんとともに日本の技術開発の知恵をひもときます。 例えば 薬の開発は昔は 人の勘とか実験に頼っていたんですが最近は スーパーコンピューターでシミュレーションをやらないと新しい薬を 画期的な薬を開発する事が できなかったりします。

民間レベルで そのスーパーコンピューターのレベルっていうのは?我々 日本において一民間ベンチャー企業として 開発をさせて頂いているんですけれど消費電力性能では 非常にすぐれているという評価を頂いています。 ただ一方で 中国のスーパーコンピューターの消費電力性能もそんなに低くないんですね。 しかも 上昇力や旋回力など運動性能は現在の戦闘機以上にするなどレベルの高い要求ばかりが並びます。 大きなエンジンやタンクを積んだ状態では小回りが利かず運動性能は低下します。

しかし堀越は 外板といえども場所によって必要な強度が異なる事から薄くできる所は通常のの 0.5ミリにし軽量化したのです。 更に この軽量化はもう一つの要求である運動性能の問題も解決します。 機体の下に取り付けられた…航続距離が重要となる移動の時にはこの予備タンクの燃料を使い空中戦の前に切り離せば身軽になって運動能力を 最大限発揮できる。

だから 多分 三菱重工と2大航空機メーカーだった中島もいわゆる優秀な設計者いっぱい いたわけですけどそういう人たちも諦めるものも堀越は諦めないで追求したという事なんですね。 大手の企業様は 開発のリソースを人も 物も お金もふんだんに 潤沢に持ってらっしゃいますので常識を追っていって やっぱりそれでも いい物をつくってくるすばらしい物がつくれるんですがベンチャー企業は…はい。 で 我々が 今 使ってるのは「フッ化炭素」という50年前に アメリカの企業が開発をしたものなんですが…。

これは 捕獲したゼロ戦にアメリカ軍が塗装を施し構造から 部品の一つ一つまであらゆる角度から徹底的な調査が行われアメリカの戦闘機はパイロットを守るために操縦席の後ろに弾よけの鉄板をつけたりタンクを撃たれても 燃料が漏れないよう ゴムで覆ったり消火装置や防弾装備などが施されていました。 ゼロ戦の急降下速度を大幅に上回る真珠湾攻撃から4か月後ゼロ戦の実戦での戦果を高く評価した海軍はゼロ戦の決定版を造るべく更なる性能の向上を目指した改造を行います。

私の過去の経験では常に 我々は変化し続けていないといけないので立ち止まる事もできなければ一時の 瞬間的な成功や栄光とかというものがあったとしてもそれに 酔いしれるような事の余裕がまあ ベンチャー企業である事もあって全くない状況ですね。 はなさん その過去の栄光過去の成功というのにしがみつくなというお話はどういうふうに受け止められました?自分が 例えば築いた栄光を一回 壊さなきゃいけない作業というのはものすごいエネルギーが必要なんじゃないかなと思います。