100分de名著 レヴィ・ストロース“野生の思考”第1回「構造主義の誕生」

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この番組のまとめ

人類学者で 明治大学野生の科学研究所所長の中沢新一さんです。 2011年 明治大学野生の科学研究所を設立。 時代の風潮というの見て分かりますようにヨーロッパでも アメリカでも西洋文明が最も進んでいてその時代にレヴィ=ストロースが登場して…それは アフリカでも アジアでもアマゾンの奥地の人々でも全く同じなんだという事を明らかにしようとした。

レヴィ=ストロースは その事を考えて歴史というのは殊に近代に 人間の思想としてこれが唯一のものと考えられて進歩とか発展とか そういう事を第一義に考えるようになったけれども人間はこの地球上に生まれて以来ほとんどの時間を 多くの時間をそんな…歴史って年表が こうやってずっと進んでく度にいいものになっていく進化していってるんだと思い込んでるじゃないですか。

レヴィ=ストロースは「野生の思考」の冒頭で「野蛮人」と呼ばれた未開社会の人たちも世界をあらゆる角度から 徹底的に研究しているのだと指摘します。 レヴィ=ストロースは 先住民たちが自然界と人間界の具体的なものを用いて感覚的な能力を総動員しながら世界を知的に認識している事を明らかにしていきます。 トーテミズムは 人間と自然の間に密接な関係があるという直観から生まれました。 先住民たちは先祖が 自然界の存在とつながりを持つと考えます。