日本の話芸 桂文珍 落語「へっつい幽霊」

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この番組のまとめ

♪~え~ たくさんの拍手を頂戴致しまして日常 身の回りにあるものが時代と共に変わりましたんでなこのごろは 若い人に それを落語を 噺を教える時に荒神さんを祭りましてそんな事は 普通の事やった訳でございますんですけれど。 …で まあ 夫婦で 「道具屋さんよかったな」てな事 言うて寝てますな。 「おい 道具屋!表 開けてくれい!道具屋! 表 開けてくれ!」。 「おい 道具屋! 開けてくれい!道具屋!」。 「あのな… 道具屋なお前がな うちへ あの…へっつい運んでくれたやろ。

と 夫婦が話をしておりますその裏手が塀になっておりまして向こう側が長屋の共同便所 雪隠でございますな。 通りがかりましたのがこの 熊はんの長屋の隣に住んでます 作次郎作ぼんと申しますが大きな お店の息子さんですねやが「わしや! わしや わしや!わしや言うたら 分かるやろ!」。 え~! あっ あの道具屋の?やめときなはれ〜!あそこのへっついから出まんねん 出まんねん これが。 そんなもん バンバンと潰してもうたら終わりや。

「いや~ 30両!ほな わて 今からあの 道具屋に行ってきますわ!」。 あの道具屋のおやじがどない言うた? えっ?『このへっついから何が出ましてもうちは 一切関わりがない』と。 「ヘヘヘ! ああ 15両おくんなはれ」。 そや 熊はんが 博打で 3倍にも4倍にもする言うてなはった。 博打で負けてなすっからかんやねん」。 両方で 同じような事 言いましてまあ しゃあないっちゅうんでほな まあ 家帰って寝まひょか。 こんな ちべたい 薄い布団やのうて フカフカでな隣に あいつがおってな フフッ。