今日の兼題は「風呂吹」と「蕪蒸」。 「風呂吹」の方は明治時代には もう子規さんたちが いくらでも俳句にしてるんですね。 で やっと例句が出てくるのが平成元年の「歳時記」ですから昭和という時間をず~っと使ってやっと皆さんが「蕪蒸」に出会って 名句…秀句を作り始めたってそんな感じなんでしょうね。 森川さんの実感はいかがでしょうか?そうでございますねちょうど私が おやじの後継ぎましたのが昭和62~63年でございましてそのころまでは蕪蒸というと 京都だけの…京都 大阪だけのお料理やったように思います。
どうですか?やはり あの…風呂吹の方はね お味噌が一番 濃厚なお味といいますかね味の中でも 辛い 甘い酸っぱい 苦い 塩辛い…いろいろ… 5つ 味あります。 その事を醍醐と申しまして醍醐味と俗に申しますがお味噌っていうのは やっぱり一番 強いですからやっぱり 一番マックスやと思います。 蕪蒸っていうのは やはりなかなか複雑な お味付けで確かに その余白が 今の…頂いた上品さな感じ…。 連想力は むしろ「蕪蒸」の方が。
その しょぼいのと「風呂吹」の庶民的な感じがね付かず離れずこういう句 好きだわ 私。 これ でもいかにも 「風呂吹」ではない「蕪蒸」の句ですよね。 「ちょっと寒いから 風呂吹でも1つ かじっていったら」なんて言われて多分 この風呂吹振る舞って頂いてる横にはね酒の一杯もあってぐいっといって…「ここからの夜回り 頑張ってね」なんて言われてんじゃないかと。 改めて振り返って 森川さんどの句が特選に選ばれると思われますか?私はね 「風呂吹や田舎銀座を走る雨」に引かれましたですね。