モーガン・フリーマン 時空を超えて・選「“時間”は存在するのか?」

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この番組のまとめ

時計作りは とても時間がかかるし工程も複雑です。 ニュートンの時間の概念は 絶対的でさながらメトロノームのようなものです。 私たちは 出来事と出来事の間の関係によって時間を把握しています。 時間についての研究が進むほどアインシュタインの「相対的な時間」の方がニュートンの「絶対的な時間」より正しいと考える人が増えています。 アメリカ・コロラド州の国立標準技術研究所にアルミニウムイオンを用いた世界一正確な時計があります。 時間と空間が 一つに合わさった「時空」です。

統合失調症は 基本的に時間認識の障害かもしれないと私は考えます。 宇宙に関する物理学的見地から時間の謎を解明できると考える研究者がいます。 この研究者はアインシュタインの方程式を見直す事で時間は全く存在しないと結論づけました。 それゆえ 運動は不可能であり変化も不可能また 時間も幻想であるとパルメニデスは考えました。 量子物理学の法則と照らし合わせパルメニデスの説は正しいと考える科学者がいます。

一方 「時間は存在する」と考える科学者たちは更に 時間の経過は宇宙で ただ一つの真実かもしれないと言います。 ティム・モードリンは物理学が専門の科学哲学者です。 バーバーの考えでは 空間は確かに存在し 時間は幻想です。 ビッグバンが宇宙をつくった事に関しては物理学者たちの意見は一致していますがリー・スモーリンは 時間はビッグバンの前から存在ししかし 時間が存在するなら時の経過と共に 光の速度が変わる可能性があります。

近い将来 フェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡が捉えた ガンマ線バーストのデータから時間が存在する証拠が得られるかもしれません。 物理法則の一つである熱力学第二法則によると時間がたつほどエントロピーが増大します。 ですから エントロピーが増す前の初期の宇宙はビッグバンによって宇宙が誕生して以来エントロピーは増大してきました。 キャロルは 過去が未来と異なるのも時間が一方方向に進むのも私たちが過去を記憶し 年齢を重ね進化が起きたのも全て エントロピーの増加が理由だと考えます。