「茶事」とは 茶道における正式な茶会の事です。 今回は 思い立っての茶事行脚です。 やはりね 何て言うかどういう 社会的なフレームを…春夏秋冬 季節ごとに4回旅をする計画です。 「こんな旅ができるのもこれで最後」と茶事行脚に懸けようとしています。 4月の初め 私は まだ雪の残る北国 寺泊へ向けて茶事行脚に出発いたしました江戸時代北前船で栄えました。 社長さん そのお茶室 借りて私 茶事を…。 お茶をやられる方なんですか?茶事の出張料理。
自然の素材を素直に生かすのが茶事の料理と思うてます平目 おいしそうやねぇ。 どうしても お茶っていうと何か こう作法というのが前面にあるものですからすごく 敷居が高いかなと思うんですけども今回の先生のやり方といいますかね非常に気が楽にできたという事で本当に 時間が忘れるような感じがいたしましたけども。 自分が没頭してそこに入り込んでみるともう 本当に魅力的なそのまんまの自分が出るんで。 一生懸命頑張っていったんですが。 港で出会った 松岡正富さんは「ビワマス」という魚を取る漁師さんでした。
ビワマスを見れるっていってちょっと 口にできるなんていったら もう感動もんやねえ。 ビワマスで茶事をしたいという思いが一層 膨らみます。 これ メインディッシュなのにすごく質素で お許し下さいね。 何か ビワマスに申し訳なかったね。 まあ そのね 不都合なところにいろいろな世界があるんで夏の旅のあと 半澤さんの表情に不安な影がさし始めました。 更に母も 半澤さんをこの音戸町の親戚に預けると連絡が無くなりました。 半澤さんは親戚の家で育ちました。
もう 六十何年になります結婚して。 85歳の平野萬枝さんを茶事に誘ったらやっぱり おいしいから虫さんが来るんや。 「死に土産」いう言葉あります。 行きずりのご縁というものからそういう言葉を 反対に頂く事ができて…答えがあるように思います秋の旅のあと 大病を患いました。 1年に及んだ療養生活で半澤さんは自らの命と向き合いました。 何か自分自身に その細胞自身が一生懸命 その人間の体に対して今年の冬 雪が降りしきる東北に半澤さんの姿がありました。